第2期人民議会選挙:フランス外務省は批判、ロシアのラヴロフ外務大臣は「当然のこと」と支持(2016年4月13日)

フランス外務省報道官は、第2期人民議会選挙に関して「実質的な選挙運動もなく、抑圧的政権の監視のもと、国際社会の監視を受けずに実施された…。選挙への参加を呼びかけられたのは、限られた地域の住民だけで、数百万におよぶ避難民、国外難民は選挙から排除された」と批判した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、アルゼンチン外相との会談後の共同記者会見で、第2期人民議会選挙について言及し、「議会選挙が今日行われている。我々はこれを当然のことと考えている。なぜなら、我々はこの選挙が現行憲法が定める制度によって保障されているからだ」と述べた。

また、シリアの移行期に関して、国連安保理決議第2254号が新憲法制定を定めていることに関しては「その前に、法律、行政の真空を作り出してはならない」と述べ、現行憲法のもとでの選挙を是認するとの立場を示した。


AFP, April 13, 2016、AP, April 13, 2016、ARA News, April 13, 2016、Champress, April 13, 2016、al-Hayat, April 14, 2016、Iraqi News, April 13, 2016、Kull-na Shuraka’, April 13, 2016、al-Mada Press, April 13, 2016、Naharnet, April 13, 2016、NNA, April 13, 2016、Reuters, April 13, 2016、SANA, April 13, 2016、UPI, April 13, 2016などをもとに作成。

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