スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、スイスの首都ジュネーブでシリア政府代表団との協議(第3ラウンド)を再開した。
シリア政府代表団の代表を務めるバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表は会談後に記者会見を開き、デミストゥラ国連特別代表との会談が「建設的で有意義だった」と述べた。
ジャアファリー国連シリア代表によると、会談では、デミストゥラ国連特別代表が前回ラウンドで提示した質問状の内容について協議、シリア政府代表団は一部の文言について修正案を提示し、修正を求めたことを明らかにした。
しかし、『ハヤート』(4月17日付)によると、シリア政府代表団は、会談のなかで、デミストゥラ国連特別代表が前回ラウンドで示していた12項目からなる質問状が想定している移行期が「違憲」だとして、その協議に応じないとしたうえで、2012年施行の現行憲法に沿って政治プロセスを行う用意がある旨回答、「国家支持者、その他の者、無所属」からなる拡大内閣の樹立をめざす意向を示したという。
AFP, April 15, 2016、AP, April 15, 2016、ARA News, April 15, 2016、Champress, April 15, 2016、al-Hayat, April 16, 2016、April 17, 2016、Iraqi News, April 15, 2016、Kull-na Shuraka’, April 15, 2016、al-Mada Press, April 15, 2016、Naharnet, April 15, 2016、NNA, April 15, 2016、Reuters, April 15, 2016、SANA, April 15, 2016、UPI, April 15, 2016などをもとに作成。
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