リヤド高等交渉委員会のヒジャーブ委員長「我々はアサド体制を作るためにジュネーブに来たのではない。この体制を終わらせるために来たのだ」(2016年4月19日)

リヤド高等交渉委員会の委員長を務めるリヤード・ヒジャーブ元首相は、ジュネーブ3会議(第3ラウンド)での協議を監督するために滞在していたジュネーブで記者会見を開き、アサド大統領が残留するかたちでの移行プロセスはあり得ないとの従来通りの立場を改めて強調した。

ヒジャーブ元首相は記者会見で「私は今日出国する。同胞の一部は昨日出国し、残りは今日、そして金曜日までには出国する…。ただし一部のメンバーは既に計画されている活動に参加するためにジュネーブにとどまる予定だ」と述べた。

元首相によると、ジュネーブに残留するメンバーは、人道問題への対応をめぐって関係当局と会談するとともに、シリアでの逮捕者、人道問題、戦争犯罪に関するシンポジウムに参加するという。

ヒジャーブ元首相はまた、国際社会、とりわけ国連の対応に関して「(包囲されている地域に)ミルク缶1つさえも搬入できない者が、シリアでの政治プロセスや政治移行を推進できるのか?」と批判、「包囲解除、逮捕者釈放、人道支援物資搬入、そして民間人への砲撃停止に向けた措置が講じられない限り、我々はこのプロセスに身を置くことはない」と、ジュネーブ3会議への参加拒否の意思を改めて示した。

そのうえで「我々はバッシャール・アサド体制を作るためにジュネーブに来たのではない。この体制を終わらせるために来たのだ」と強調、ロシアが「この体制を再生産しようとしている」と批判した。

一方、米国に対しては「米国の友人を大いに非難したい」としたうえで、「停戦の維持は、革命家の武装阻止や自衛阻止を通じてなされるものではない…。現地で停戦などと言うものはない」と批判した。

また「イランは数千という戦闘員を動員している…。我々は戦闘員に対してアサドとの戦いを停止しないよう呼びかける…。アサド残留をもたらすいかなる取引、選択肢も受け入れられない」と強調した。

AFP, April 19, 2016、AP, April 19, 2016、ARA News, April 19, 2016、Champress, April 19, 2016、al-Hayat, April 20, 2016、Iraqi News, April 19, 2016、Kull-na Shuraka’, April 19, 2016、al-Mada Press, April 19, 2016、Naharnet, April 19, 2016、NNA, April 19, 2016、Reuters, April 19, 2016、SANA, April 19, 2016、UPI, April 19, 2016などをもとに作成。

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