所属不明の戦闘機がダーイシュの中心都市ラッカ市に対して過去最大規模の爆撃を実施(2016年5月3日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、ダーイシュ(イスラーム国)の中心都市のラッカ市を空爆し、民間人19人が死亡した。

35回以上にわたって行われた空爆がロシア軍・シリア軍によるものか、有志連合によるものかは不明だという。

しかし、 クッルナー・シュラカー(5月3日付)は、地元活動家のアスヤド・ムーサーなる人物の話として、空爆がロシア軍によるものだと伝えた。

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ヒムス県では、SANA(5月3日付)によると、シリア軍がタドムル市北方、シャーイル石油ガス採掘所一帯、第106油田一帯、第110油田東部、フラート地区などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

シリア軍はまた、シャーイル石油ガス採掘所北部および東部一帯でダーイシュと交戦し、サウジ人戦闘員らを殺害した。

さらにシリア軍は「支援部隊」とともにアーラーク油田一帯、ヒヤーン・ガス社東部でダーイシュと交戦した。

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スワイダー県では、SANA(5月3日付)によると、シリア軍がマフタラ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

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ハマー県では、SANA(5月3日付)によると、シリア軍がアリーヤ村、イスリヤー村・ハナースィル市街道東部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月3日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市工業地区、カナーマート地区、ハスーラート村などでダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, May 3, 2016、AP, May 3, 2016、ARA News, May 3, 2016、Champress, May 3, 2016、al-Hayat, May 4, 2016、Iraqi News, May 3, 2016、Kull-na Shuraka’, May 3, 2016、al-Mada Press, May 3, 2016、Naharnet, May 3, 2016、NNA, May 3, 2016、Reuters, May 3, 2016、SANA, May 3, 2016、UPI, May 3, 2016などをもとに作成。

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