アレッポ県、ヒムス県、イドリブ県などで、シリア軍と反体制派の戦闘続く(2016年5月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部郊外のハーン・トゥーマーン村一帯で、シリア軍、国防隊、外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍と交戦、戦闘機(所属明示せず)が同地を空爆した。

一方、SANA(5月8日付)によると、アレッポ市マイダーン地区、ムジャイリーヤ地区、ザフラー協会地区、ラームーサ地区、ダーヒヤト・アサド地区、カルム・ジャバル地区に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、4人が死亡、約20人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサアン・アスワド村、ガジャル村を砲撃した。

シリア軍はまたヒムス市ワアル地区各所を狙撃した。

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イドリブ県では、ARA News(5月8日付)によると、ファトフ軍はフーア市、カファルヤー町を砲撃した。

一方、シリア軍戦闘機がビンニシュ市を空爆し、女性2人と子供1人が死亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュがカーミシュリー市アンタリーヤ地区にある拘置所に拘束中の囚人・逮捕者約90人を釈放した。

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ダルアー県では、SANA(5月8日付)によると、シリア軍がダルアー市アッバースィーヤ地区、ハリーフ丘、シャイフ・フサイン丘一帯でシャームの民のヌスラ戦線、南部タウヒード旅団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、5月7日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、アレッポ県アレッポ市(ザフラー協会地区、ハーリディーヤ地区)で発生、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

AFP, May 8, 2016、AP, May 8, 2016、ARA News, May 8, 2016、Champress, May 8, 2016、al-Hayat, May 9, 2016、Iraqi News, May 8, 2016、Kull-na Shuraka’, May 8, 2016、al-Mada Press, May 8, 2016、Naharnet, May 8, 2016、NNA, May 8, 2016、Reuters, May 8, 2016、SANA, May 8, 2016、UPI, May 8, 2016などをもとに作成。

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