ヒムス県油田地帯でシリア軍とダーイシュの攻防戦続く(2016年5月11日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマフル油田、タイフール航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、戦闘機(所属明示せず)がシャーイル油田一帯、スフナ市およびその一帯を空爆した。

またシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、ダーイシュがシリア軍との戦闘の末、ヒムス市とタドムル市を結ぶ街道を遮断したと発表した。

しかし、SANA(5月11日付)は、情報筋の話として、これを否定した。

一方、SANAによると、シリア軍がシャーイル油田一帯、マフル油田一帯、タドムル市東方、ジャズル村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、アイヤーシュ村、ハリータ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(5月11日付)によると、ロシア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるシュハイル村を空爆し、15人が死亡、20人が負傷した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がラッカ市各所を深夜に空爆し、2人が死亡した。

AFP, May 11, 2016、AP, May 11, 2016、ARA News, May 11, 2016、Champress, May 11, 2016、al-Hayat, May 12, 2016、Iraqi News, May 11, 2016、Kull-na Shuraka’, May 11, 2016、al-Mada Press, May 11, 2016、Naharnet, May 11, 2016、NNA, May 11, 2016、Reuters, May 11, 2016、SANA, May 11, 2016、UPI, May 11, 2016などをもとに作成。

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