リヤド最高交渉委員会委員長のヒジャーブ元首相は「ESCWAの報告書が対シリア制裁解除を求めることは理解できない」と非難(2016年5月19日)

リヤド最高交渉委員会の委員長を務めるリヤード・ヒジャーブ元首相は国連の潘基文事務総長宛に書簡を送付、そのなかで、ESCWAの報告書「Syria
at War: Five Years on」(https://www.unescwa.org/sites/www.unescwa.org/files/publications/files/syria-war-five-years.pdf)が欧米諸国、トルコ、アラブ湾岸諸国がシリアに対して科している経済制裁の解除を提言していると非難した。

ヒジャーブ元首相は書簡のなかで、報告書が「飢餓、無差別空爆、拷問…といったシリア政府の犯罪を無視し、言及していない」「報告書は5年間におよぶシリアの危機を特徴づける戦争犯罪、人道に対する犯罪に沈黙した」としたうえで、「制裁が今日まで、シリア政府の行為を抑えるために科せられている唯一の懲罰であるにもかかわらず、国連にその軽減を求めることは理解できない」と非難した。


AFP, May 19, 2016、AP, May 19, 2016、ARA News, May 19, 2016、Champress, May 19, 2016、al-Hayat, May 20, 2016、Iraqi News, May 19, 2016、Kull-na Shuraka’, May 19, 2016、al-Mada Press, May 19, 2016、Naharnet, May 19, 2016、NNA, May 19, 2016、Reuters, May 19, 2016、SANA, May 19, 2016、UPI, May 19, 2016などをもとに作成。

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