イドリブ県でシャーム自由人イスラーム運動の車輌が爆発に巻き込まれ、司令官ら2人が死亡(2016年6月16日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(6月16日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動の車列がマアッラト・ハルマ村とハズィーラーン村を結ぶ街道を走行中に、道路に仕掛けられた爆弾が爆発し、司令官の一人ユースフ・マクスース氏を含む2人が死亡、7人が負傷した。

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ラタキア県では、SANA(6月16日付)によると、シリア軍がトルコ国境に近いシール・ニムル丘、ニムル村、ブルジュ・ハヤート村、アイン・イーサー村、シャフルーラ村、ナウワーラ丘、マスタフ丘、アブー・アリー山でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦、同地を一帯を完全制圧した。

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ダマスカス郊外県では、ラフマーン軍団によると、東グータ地方のジスリーン町一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団とともに、シリア軍と交戦、シリア軍兵士30人以上を殲滅した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍は、東グータ地方のマルジュ・スルターン村一帯、ダーライヤー市一帯で反体制武装集団と交戦、アルバイン市、ダイルハビーヤ村、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯などを空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカブターン・ジャバル村、フライターン市、アターリブ市、登塔者聖シメオン教会(スィムアーン修道院)跡一帯、ダイル・スィムアーン村、アンジャーラ村、ズィルバ村、ハルサ村一帯を空爆する一方、マアッラータ村一帯ではシリア軍、ヒズブッラー戦闘員、イラン人などの外国人戦闘員が、ファトフ軍と交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(6月16日付)によると、アレッポ市南部郊外のマアッラータ村でシリア軍、イラン人などの外国人部隊がファトフ軍と交戦、ARA
News(6月16日付)によると、反体制武装集団がハンダラート・キャンプ一帯のシリア軍、パレスチナ人のクドス旅団の拠点を襲撃したが、シリア軍側はこれを撃退した。

このほか、クッルナー・シュラカー(6月16日付)によると、カフル・ナーヤー村、カフルナースィフ村一帯で活動する反体制武装集団がタッル・アブヤド市統一軍事政治評議会に加入した。

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ダルアー県では、SANA(6月16日付)によると、シリア軍がタッル・フドル一帯、ダルアー市マンシヤ地区南部でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月15日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス県郊外県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は677件。

 

AFP, June 16, 2016、AP, June 16, 2016、ARA News, June 16, 2016、Champress, June 16, 2016、al-Hayat, June 17, 2016、Iraqi News, June 16, 2016、Kull-na Shuraka’, June 16, 2016、al-Mada Press, June 16, 2016、Naharnet, June 16, 2016、NNA, June 16, 2016、Reuters, June 16, 2016、SANA, June 16, 2016、UPI, June 16, 2016などをもとに作成。

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