イスラーム軍、ラフマーン軍がダマスカス郊外県東グータ地方で反転攻勢に転じる一方、ロシア軍、シリア軍はアレッポ市周辺一帯をクラスター爆弾、白リン弾で爆撃(2016年6月21日)

ダマスカス郊外県では、イスラーム軍は声明を出し、東グータ地方マルジュ・スルターン村一帯でシリア軍との2日にわたる戦闘の末、バハーリーヤ村郊外のバハーリーヤ丘一帯を制圧した。

またドゥラル・シャーミーヤ(6月21日付)によると、イスラーム軍と和解したラフマーン軍団も同地一帯でシリア軍に対して攻勢を強め、バーラー村前線のシリア軍拠点2カ所を制圧した。

イスラーム軍、ラフマーン軍団とシリア軍の戦闘は、ジスリーン町、マイダアー町、カースィミーヤ町、アルバイン市一帯でも続いた。

これに対して、SNN(6月21日付)によると、シリア軍はヘリコプターでダーライヤー市を空爆した。

一方、SANA(6月21日付)によると、シリア軍がバハーリーヤ村および周辺農場地帯で、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍、イスラーム旅団などのジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、SNN(6月22日付)によると、ロシア軍戦闘機がアンダーン市、フライターン市、ムサイビーン丘、カフルハムラ村、マアーッラト・アルティーク村、アルド・マッラーフ地区、ヤーキド・アダス村、バービース村、アンジャーラ村、アレッポ市バーブ・ハイラブ地区、マルジュー地区、インザーラート地区、ブアイディーン地区、ジャンドゥール交差点地区、カースティールー街道一帯をクラスター爆弾、白リン弾などで空爆した。

また、ARA News(6月21日付)によると、シリア軍もアレッポ市北部のカースティールー街道一帯、アンダーン市に対して空爆、砲撃を行い、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月21日付)によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、1人が死亡した。

このほか、クッルナー・シュラカー(6月21日付)などは、シリア赤新月社筋の話として、パレスチナ人の民兵組織クドス旅団と、スルターン・ムラード旅団が捕虜交換を行い、双方が捕捉中の戦闘員2人、計4人が釈放されたと伝えた。

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ハマー県では、SNN(6月21日付)によると、ヒルブナフサ村一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダルアー県では、SANA(6月21日付)によると、シリア軍がヌアイマ村でシャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月20日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス県郊外県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は699件。

AFP, June 21, 2016、AP, June 21, 2016、ARA News, June 21, 2016、Champress, June 21, 2016、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2016、al-Hayat, June 22, 2016、Iraqi News, June 21, 2016、Kull-na Shuraka’, June 21, 2016、al-Mada Press, June 21, 2016、Naharnet, June 21, 2016、NNA, June 21, 2016、Reuters, June 21, 2016、SANA, June 21, 2016、SNN, June 21, 2016、UPI, June 21, 2016などをもとに作成。

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