アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とロシア軍がアレッポ市東部地区および同市北部一帯を24日晩から25日にかけて断続的に空爆した。
このうちロシア軍は、アレッポ市北部のカースティールー街道一帯で集中的に空爆を行い、同地の掌握とアレッポ市東部地区の反体制武装集団支配地域の包囲をめざすシリア軍地上部隊を支援、シリア軍はアレッポ市東部地区を空爆したという。
また、ドゥラル・シャーミーヤ(6月25日付)によると、シリア軍はまたフライターン市、アナダーン市、カフルハムラ村などに対して白リン弾、クラスター爆弾などで空爆を行ったという。
反対武装集団支配地域で救護活動をする「ホワイト・ヘルメット」によるとアレッポ市マイサル地区の空爆では、女性1人と子供1人が死亡したという。
一方、ドゥラル・シャーミーヤなどによると、空爆と並行して、シリア軍はハーリディーヤ地区、シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区、シーハーン交差点地区、ザフラー協会地区で進軍を試み、市西部のザフラー協会地区、ハーリディーヤ地区、バニー・ザイト地区、ライラムーン地区一帯で反体制武装集団と激しく交戦したが、反体制武装集団はこれを撃退、シリア軍兵士、国防隊隊員、イラン人・イラク人民兵、クドス旅団戦闘員48人を殺害した。
シリア軍はアレッポ市北部のハンダラート・キャンプ一帯、アルド・マッラーフ地区でも進軍を試みたが失敗に終わったという。
このほか、ドゥラル・シャーミーヤによると、6月17日にアレッポ市シャッアール地区の自宅に仕掛けられた爆弾の爆発で負傷していた反体制メディア活動家のハーリド・イーサー氏が死亡した。
この爆発では、メディア活動家のハーディー・アブドゥッラー氏も負傷している。
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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月25日付)によると、反体制武装集団が県南部のルマイラ村を、シリア軍との戦闘の末に制圧した。
この戦闘でシリア軍兵士18人が死亡、またシリア軍による反撃(砲撃)で反体制武装集団戦闘員4人が死亡した。
ARA News(6月25日付)によると、ルマイラ村を制圧したのは、ヒムス軍団、アンサール・シャリーア、ジュンド・バドル、タウヒード軍で、制圧に際してシリア軍拠点などに対して自爆攻撃が行われたという。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカッバーニー村一帯を空爆した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がドゥーマー市一帯を4回にわたり空爆する一方、ダーライヤー市南西部でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦、シリア軍が同地を「樽爆弾」、地対地ミサイルで攻撃した。
シリア軍はこのほかバハーリーヤ村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。
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イドリブ県では、ARA News(6月25日付)によると、シリア軍がタッル・カラーティーン村を空爆し、9人が死亡、20人が負傷した。
一方、SANA(6月25日付)によると、反体制武装集団がフーア市を砲撃し、女児1人が死亡、4人が負傷した。
AFP, June 25, 2016、AP, June 25, 2016、ARA News, June 25, 2016、Champress, June 25, 2016、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2016、al-Hayat, June 26, 2016、Iraqi News, June 25, 2016、Kull-na Shuraka’, June 25, 2016、al-Mada Press, June 25, 2016、Naharnet, June 25, 2016、NNA, June 25, 2016、Reuters, June 25, 2016、SANA, June 25, 2016、UPI, June 25, 2016などをもとに作成。
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