トルコはNATO軍による国境地帯の偵察活動を許可する一方、国境警備隊がシリア領からの避難民に発砲(2016年6月28日)

ロイター通信(6月28日付)は、トルコ高官の話として、トルコが交戦規定を修正し、NATO軍所属航空機にシリア北部のトルコ国境地帯での偵察活動を許可したと伝えた。

同高官によると、NATO加盟国、とりわけ英国が、トルコの交戦規定が厳格で、トルコ・シリア国境での偵察活動が十分に実行できないことに異議を唱えていたという。

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ラッカ県では、ARA News(6月28日付)によると、タッル・アブヤド市東部郊外からトルコ領内に越境しようとした避難民に対して、トルコ軍国境警備隊が発砲し、12人が負傷した。

AFP, June 28, 2016、AP, June 28, 2016、ARA News, June 28, 2016、Champress, June 28, 2016、al-Hayat, June 29, 2016、Iraqi News, June 28, 2016、Kull-na Shuraka’, June 28, 2016、al-Mada Press, June 28, 2016、Naharnet, June 28, 2016、NNA, June 28, 2016、Reuters, June 28, 2016、SANA, June 28, 2016、UPI, June 28, 2016などをもとに作成。

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