『ハヤート』(8月10日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動などのジハード主義武装集団からなるファトフ軍と、ヌールッディーン・ザンキー運動などの「穏健な反体制派」とシャームの民のヌスラ戦線などのジハード主義武装集団の混成組織であるアレッポ・ファトフ軍によるアレッポ市東部の解囲に関して、10の理由をあげることができると伝えた。
10の理由とは以下の通り:
1. ファトフ軍とアレッポ・ファトフ軍の双方合わせて8,000人から10,000人とされる兵力。
2. 戦闘地域の拡大。
3. ファトフ軍とアレッポ・ファトフ軍側がアレッポ市東部を喪失することを「死活問題」とみなしたこと。
4. ファトフ軍がアレッポ市北部のカースティール街道一帯の奪還ではなく、アレッポ市南西部で奇襲攻撃を行ったこと。
5. 「穏健な反体制派」とジハード主義武装集団による初の大規模な連携。
6. 域内諸国、欧米諸国から独立したファトフ軍、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室の意思決定。
7. トルコによると思われるファトフ軍側への高性能兵器(無人偵察機など)の供与。これはアレッポ市南西部でのファトフ軍の作戦計画が、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領とロシアのヴラジミール・プーチン大統領の会談(8月9日)日程決定前に策定されたため。
8. アレッポ市東部の包囲をめぐるロシアとの意見の相違を背景とする米国の黙認。
9. シリア軍および人民防衛諸集団と、ヒズブッラー、パレスチナ人のクドス旅団、イラク人、アフガン人、イラン人民兵の連携不足。
10. ロシア軍戦闘機が参加していたかどうかの確証が得られておらず、同軍の参加が限定的だった可能性があること。
AFP, August 9, 2016、AP, August 9, 2016、ARA News, August 9, 2016、Champress, August 9, 2016、al-Hayat, August 10, 2016、Iraqi News, August 9, 2016、Kull-na Shuraka’, August 9, 2016、al-Mada Press, August 9, 2016、Naharnet, August 9, 2016、NNA, August 9, 2016、Reuters, August 9, 2016、SANA, August 9, 2016、UPI, August 9, 2016などをもとに作成。
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