アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(8月10日付)によると、シリア軍による事実上の包囲が続くアレッポ市東部に野菜などの食糧品を積んだトラック複数台が入った。
同地に食糧物資が搬入されるのは約1ヶ月ぶりだという。
また、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(8月10日付)によると、アレッポ市南部で反体制武装集団がアレッポ市南西部のシャイフ・サイード地区(セメント工場一帯)でシリア軍と交戦する一方、戦闘機(所属明示せず)が同地を含むアレッポ市南西部一帯(ラーシディーン地区、ラームーサ地区など)、カルム・カーティルジー地区、ダマスカス・アレッポ街道一帯、アウラム・クブラー町、カフルナーハー村を空爆し、住民少なくとも5人が死亡した。
ドゥラル・シャーミーヤによると、空爆を行ったのはロシア軍で、白リン弾などが使用されたという。
反体制武装集団はまた、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃した。
一方、SANA(8月10日付)によると、アレッポ市南部郊外でシリア・ロシア両軍の戦闘機が反体制武装集団(ファトフ軍)の拠点に対する空爆を集中的に行った。
これに対して反体制武装集団はアレッポ市ハムダーニーヤ地区を砲撃し、14人が死亡、44人が負傷した。
AFP, August 10, 2016、AP, August 10, 2016、ARA News, August 10, 2016、Champress, August 10, 2016、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2016、al-Hayat, August 11, 2016、Iraqi News, August 10, 2016、Kull-na Shuraka’, August 10, 2016、al-Mada Press, August 10, 2016、Naharnet, August 10, 2016、NNA, August 10, 2016、Reuters, August 10, 2016、SANA, August 10, 2016、UPI, August 10, 2016などをもとに作成。
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