シリア軍がアレッポ市南西部の戦略拠点の一つセメント工場をファトフ軍から奪還(2016年8月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、シリア人・アラブ人・アジア人民兵とともに、アレッポ市南西部のシャイフ・サイード地区端にある戦略拠点セメント工場一帯でファトフ軍と交戦、同地およびその周辺を奪還した。

シリア軍はアレッポ市西部のザフラー協会地区郊外からアレッポ市南西部シャイフ・サイード地区にいたる戦線で攻勢をかけ、セメント工場を制圧したという。

またシリア軍はアレッポ市内のムワーサラート地区、アンサーリー地区などを「樽爆弾」で空爆したほか、ブスターン・バーシャー地区でジハード主義武装集団と交戦した。

さらに戦闘機(所属明示せず)が、アレッポ市西部郊外、カフルナーハー村各所、アレッポ市南西部ラームーサ地区一帯を激しく空爆した。

このほか、アレッポ市ザフラー協会地区では、シリア軍、クドス旅団がシャーム・ファトフ戦線(シャームの民のヌスラ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(8月15日付)によると、シリア軍が「同盟部隊」の支援を受け、アレッポ市南西部郊外の第1070住宅建設地区で反体制武装集団(ファトフ軍)と交戦し、同地区内の建物群25カ所を奪還した。

またこれに先だって、シリア軍航空部隊は、士官学校(各学科)一帯、カフルハムラ村、ハーン・アサル村、マアッラーター村、ハーン・トゥーマーン村、バーズー丘、ダフラト・ウンム・カラア村南部を空爆した。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市ハムダーニーヤ地区、シャイフ・ターハー地区、スライマーニーヤ地区、ハラブ・ジャディーダ地区を砲撃し、女性1人を含む3人が死亡、4人が負傷した。

AFP, August 15, 2016、AP, August 15, 2016、ARA News, August 15, 2016、Champress, August 15, 2016、al-Hayat, August 16, 2016、Iraqi News, August 15, 2016、Kull-na Shuraka’, August 15, 2016、al-Mada Press, August 15, 2016、Naharnet, August 15, 2016、NNA, August 15, 2016、Reuters, August 15, 2016、SANA, August 15, 2016、UPI, August 15, 2016などをもとに作成。

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