トルコのチャヴシュオール外相「シリア領内でのダーイシュに対するすべての作戦を支援する」(2016年8月22日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は首都アンカラで記者団に対して、「我が国の国境(トルコ・シリア国境)からダーイシュ(イスラーム国)が完全に浄化されねばならない…。国外だけでなく我が国の領内でもこのテロ組織と戦うのは当然の義務だ」と述べた。

発言は、21日にガジアンテップ市内のクルド人の結婚式会場で発生した爆弾テロ事件を受けたもの。

この事件はダーイシュの犯行と目されているが、ダーイシュはこれまでのトルコでの類似した事件の際と同様、犯行声明は出していない。

チャヴシュオール外務大臣はまた、「トルコにとって第一の標的は常にダーイシュだった…。シリア領内でのダーイシュに対するすべての作戦を支援する…。我々は最後までダーイシュと戦う。我々はこのテロ組織に対して他の国が行っている戦いも支援する」と付言した。

なお、アレッポ県北部のトルコ国境に面するユーフラテス川河畔のジャラーブルス市攻略に向けて、反体制武装集団の戦闘員・車輌多数が数日前にトルコ領内からシリアに進攻している。

AFP, August 22, 2016、AP, August 22, 2016、ARA News, August 22, 2016、Champress, August 22, 2016、al-Hayat, August 23, 2016、Iraqi News, August 22, 2016、Kull-na Shuraka’, August 22, 2016、al-Mada Press, August 22, 2016、Naharnet, August 22, 2016、NNA, August 22, 2016、Reuters, August 22, 2016、SANA, August 22, 2016、UPI, August 22, 2016などをもとに作成。

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