シリア軍はシャーム解放機構などからなる武装集団との戦闘の末、イドリブ県南部の複数カ村を制圧(2018年1月2日)

イドリブ県では、SANA(1月2日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにハマー県に隣接する県北部でシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦し、(大)フワイン村、ニーハ村、ザルズール村、ラスム・シャンム・ハワー村、マシュラフ村、クライアート・トゥワイビーヤ村を制圧した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はこのほかにも、ウンム・ハラーヒール村を制圧したという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(1月2日付)によると、ロシア軍戦闘機が県南部のハーン・スブル村、タッフ村、サラーキブ市、マアッラト・ヌウマーン市、マアッルシューリーン村、タッル・マルディーフ村、カフルサジュナ村、タマーニア町を爆撃し、少なくとも9人が死亡した。

シリア軍も、ジスル・シュグール市を砲撃し、24人が負傷した。

al-Durar al-Shamiya, January 2, 2018

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ヒムス県では、イバー通信(1月2日付)によると、シャーム解放機構の砲兵中隊が、マシュラファ村、ガースィビーヤト・ナイーム村にあるシリア軍の拠点を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(1月2日付)によると、反体制武装集団がハラスター市郊外の住宅街を砲撃し、1人が死亡した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)によると、反体制武装集団はシリア軍との戦闘の末、ハラスター市近郊(車輌管理局一帯)の複数拠点を制圧した。

一方、『ハヤート』(1月3日付)などによると、シリア軍第4師団、共和国護衛隊、カラムーンの盾部隊はハラスター市近郊の車輌管理局一帯を包囲するシャーム自由人イスラーム運動、ラフマーン軍団、シャーム解放機構などからなる武装集団を排除するため、増援部隊を派遣した。

AFP, January 2, 2018、ANHA, January 2, 2018、AP, January 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2018、January 3, 2018、al-Hayat, January 3, 2018、Reuters, January 2, 2018、SANA, January 2, 2018、UPI, January 2, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, January 2, 2018などをもとに作成。

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