UNHCR(国際連合難民高等弁務官事務所)は声明を出し、米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に近いヨルダン北東部のルクバーン・キャンプで13日、焼身自殺を図ったとされる女性に関して、キャンプ内のガス・ストーブが原因で発生した火災で火傷を負ったものだと発表した。
この女性をめぐっては、キャンプの自治を担っていると主張する「ルクバーン・キャンプ総務政治関係委員会」がフェイスブックのアカウントを通じて、「30代末の女性がキャンプで焼身自殺を図った…。女性は3人の子供と暮らしていたが、3日以上食事をとっておらず、飢餓状態に陥っていた」などと主張していた。
女性は、キャンプ内のUNHCRのクリニックからアンマンの病院に搬送され無事。
「ルクバーン・キャンプ総務政治関係委員会」は1月10日、ビデオ声明で「アサド政権支配下の地域への帰国を拒否する…。「我々は、有志連合の保護のもと、砂漠を経由してシリア北部にキャンプを移転することを求めている。我々は…キャンプの処遇について誰とも交渉はしてこなかったし、これからもすることはない」と表明している。
AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。
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