シリア軍はイドリブ県南部の複数市村を新たに制圧、反転攻勢をかける反体制派はサラーキブ市に迫る(2020年2月26日)

イドリブ県では、SANA(2月26日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構や国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、カフルナブル市、カフル・ウワイド村、シャンシャラーフ村、トゥラムラー村、ダイル・サンバル村、マアッラト・マハス村、ブライジュ村、ルバイバダ村、ハッサーナ村、ファッティーラ村、カルサア村、フィキーア村、ミラージャ村、スフーフン村、カフル・ムーサー村、フライフィル村、カウカバ村を制圧、イドリブ県、ラタキア県の県境に位置するガーブ平原を射程圏内に収めた。

このうちカフルナブル市については、シリア人権監視団などが25日にシリア軍によって制圧されたと発表していた。

また同監視団によると、シリア軍はウンム・ニール村、シャリカ村も制圧する一方、「決戦」作戦司令室はカフル・ウワイド村にあるシリア軍拠点に反撃を加え、同村を奪還したという。

また、シリア軍武装部隊総司令部は、ラカーヤー・サジュナ村、マアッラト・マウカス村、カフルサジュナ村、シャイフ・ムスタファー村、マアッルズィーター村、ハーッス村、マアッラト・ハルマ村、カフルナブル市、バアルブー村、ダール・カビーラ村、シャンシャラーフ遺跡、ダイル・サンバル村、ハザーリーン村を制圧したと発表した。

一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構や国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室が、トルコ軍の砲撃支援を受けて、M4高速道路沿線を東進、M4高速道路とM5高速道路が合流するサラーキブ市北西のサーリヒーヤ村、ムジャイリズ村、アーフィス村を奪還した。

これにより、M5高速道路から3キロの地点に到達、街道沿線を射程圏内に収めた。

このほか、ロシア軍戦闘機が、ザーウィヤ山一帯、シャフシャブー山一帯を爆撃し、アルナバ村では女性1人を含む4人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月26日付)によると、ロシア軍戦闘機はまた、ビンニシュ市、ナイラブ村、イブリーン村、アブディーター村、バーラ村に対しても爆撃を加えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアリーマ村を制圧した。

シリア・ロシア軍戦闘機がガーブ平原、サルマーニーヤ村を爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(イドリブ県0件、ラタキア県11件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(イドリブ県9件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 26, 2020、ANHA, February 26, 2020、AP, February 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 26, 2020、Reuters, February 26, 2020、SANA, February 26, 2020、SOHR, February 26, 2020、UPI, February 26, 2020などをもとに作成。

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