トルコ軍無人航空機と砲兵部隊がイドリブ県、アレッポ県、ハマー県への攻撃を続けるなか、「決戦」作戦司令室は13カ村を奪還(2020年3月1日)

シリア人権監視団はトルコ軍のバイラクタルTB2無人航空機(ドローン)と砲兵部隊が「ヒステリックな攻撃」を加えていると発表した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍ドローンがザーウィヤ山一帯に配置されているシリア軍拠点やハーミディーヤ航空基地を爆撃し、兵士少なくとも19人が死亡した。

また、トルコ軍ドローンの航空支援を受ける「決戦」作戦司令室が、シリア軍と交戦、県南部のダール・カビーラ村、フライフィル村、カウカバ村、タウィーラ村、カフルムース村、ファッティーラ村、スフーフン村、ハザーリーン村で同地を奪還した。

「決戦」作戦司令室はまた、カフルナブル市一帯、サラーキブ市一帯でシリア軍と交戦を続けた。

これに対して、シリア軍はサラーキブ市への突入に向けて増援部隊を派遣した。

トルコ軍も、カフルルースィーン村に違法に設置された国境通行所から戦車、装甲車など55輌からなる増援部隊をシリア領内に進入させた。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月1日付)によると、「決戦」作戦司令室がシリア軍との戦闘の末、カーヒラ村、クライディーン村、アンカーウィー村、ダクマーク村、ザクーム村を奪還した。

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アレッポ県では、アナトリア通信(3月1日付)によると、トルコ軍ドローンがナイラブ航空基地を爆撃し、基地を利用不能にした。

また、シリア人権監視団によると、トルコ軍ドローンはアレッポ市西のザフラー協会地区一帯を爆撃、地上部隊も同地を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(イドリブ県2件、ラタキア県15件、アレッポ県8件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を23件(イドリブ県14件、ラタキア県0件、アレッポ県8件、ハマー県1件)確認した。

AFP, March 1, 2020、Anadolu Ajansı, March 1, 2020、ANHA, March 1, 2020、AP, March 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 1, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 1, 2020、Reuters, March 1, 2020、SANA, March 1, 2020、SOHR, March 1, 2020、UPI, March 1, 2020などをもとに作成。

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