2011年12月18日のシリア情勢

SANA, December 18, 2011

SANA, December 18, 2011

SANA, December 18, 2011

SANA, December 18, 2011

アサド政権の動き

SANA(12月18日付)によると、ダマスカス県ヒジャーズ駅前で、外国の内政干渉拒否と国内の安定支持を訴える集会が行われ、レバノン人およびトルコ人青年組織が参加した。またダマスカス郊外県のサイイダ・ザイナブ町でも同様の集会が開かれた。

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親政権の日刊紙『ワタン』(12月18日付)は、統一地方選挙に関して、多くの立候補者と有権者が、投票結果の操作や買収が行われていると考えており、結果に対して多くの異議申し立てが行われている、と報じた。

反体制勢力の動き

シリア救援最高委員会は、国連人権委員会の報告書をもとに、民衆の弾圧に指示した士官57人の氏名をフェイスブック上で公開した。

http://ar-ar.facebook.com/HCFSR

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『スィヤーサ』(12月18日付)は、西側諜報機関筋の話として、ラフィーク・ハリーリー元首相などの暗殺への関与したとのムハーバラート・メンバーや政治家の証言を収録した文書、さらにはレバノン内戦時代の暗殺に関する文書を離反兵が持ち出し、レバノン特別法廷に提出したと報じた。

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国内で反体制活動を行うフサーム・ミールー(ジャーナリスト)、ハウラ・ハディード(国民ブロック)、ムハンマド・ハーッジ・バクリー(詩人)、ムハンマド・タマーム・バザーリー(「共に」運動)が、内戦(宗派対立)への危機感を回避するため、「シリア世俗主義勢力連立」の結成を呼びかけた。

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「アフバール・シャルク」(12月21日付)などによると、反体制活動家で12月15日に逮捕されたアブドゥッラー・ハリール氏のラッカ県内の自宅が当局によって破壊された。

反体制(武装)運動

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市、タドムル市、ガントゥー市、タルビーサ市で7人の市民が殺害され、負傷していた1人が死亡した。またクサイル市では、離反兵との戦闘で軍・治安部隊の少佐1人、兵士5人が死亡するなど人的被害が出たほか、装甲車輌3台が破壊された。

一方、SANA(12月18日付)によると、ヒムス市で武装テロ集団と治安部隊が交戦し、武装テロ集団メンバー2人が死亡、4人が負傷した。

また、SANA(12月18日付)によると、武装テロ集団がヒムス市内で技師のズィヤード・タウフィーク・ブールス氏を暗殺した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、離反兵との戦闘で、軍・治安部隊の中尉1人が捕らえられた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、離反兵との戦闘で、軍・治安部隊の中尉1人が捕らえられた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフルナブル市で市民3人が殺害された。またサラーキブ市で負傷していた1人が死亡した。またザーウィヤ山に近いイブリーン村、アブディーター村に対して軍・治安部隊が激しい砲撃を加える一方、複数の町で離反兵と軍・治安部隊が激しい戦闘を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市で市民1人が殺害された。

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シリア人権監視団などによると、ゼネストはダルアー県、イドリブ県などで続いており、ライフラインなどが遮断されている、という。

Kull-na Shuraka’, December 18, 2011

Kull-na Shuraka’, December 18, 2011

諸外国の動き

レバノンの進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は、レバノン民主党のタラール・アスラーン党首が呼びかけたシュワイファートでの外交で、シリア情勢に関して、「私とタラール(・アルスラーン・レバノン民主党党首)、そしてハサン・ナスルッラー氏の気にしているは、シリアが統合され続け、内戦の亡霊を遠ざけることだ…。シリアは多元的民主主義であるべきだ」と述べた。

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ヨルダンの慈善団体が、同国北部で避難生活を送るシリア人避難民数百人のために支援物資を送った。

AFP, December 18, 2011、Akhbār al-Sharq, December 21, 2011、al-Ḥayāt, December 19, 2011、Kull-nā Shurakā’, December 18, 2011, December 19, 2011、Naharnet.com,
December 18, 2011、Reuters, December 18, 2011、SANA, December 18, 2011、al-Siyāsa, December 18, 2011、al-Waṭan, December 18, 2011などをもとに作成。

 

(C)青山弘之All rights reserved.

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