英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから33日目となる4月7日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県1件、ラタキア県2件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の貨物車輌からなる車列が大型のセメント・ブロックを積んで、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に入った。
トルコ軍はまた、県西部のビダーマー町に新たな拠点を設置した。
これにより、シリア領内のトルコ軍監視所・拠点は58カ所となった。
トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:
監視所
イドリブ県:サルワ村、タッル・トゥーカーン村、サルマーン村、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡、シャイフ・アキール山、アナダーン山、アレッポ市ラーシディーン地区(南)、アイス村(アイス丘)
ハマー県:ムーリク市、シール・マガール村
ラタキア県:ザイトゥーナ村
拠点
イドリブ県:マアッル・ハッタート村、サラーキブ市(3カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ軍事キャンプ、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(2カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村
アレッポ県:アナダーン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラト・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村
なおこのほかにも、トルコ軍はM4高速道路沿線に監視ポスト14カ所を設置している。
一方、シリア軍と「決戦」作戦司令室がフライフィル村、スフーフン村一帯で交戦した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカスル村を砲撃した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市でバアス党ダルアー県支部のサルワーン・ジュンディー・ナワー支局書記長が何者かの襲撃を受けて死亡した。
AFP, April 7, 2020、ANHA, April 7, 2020、AP, April 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 7, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 7, 2020、Reuters, April 7, 2020、SANA, April 7, 2020、SOHR, April 7, 2020、UPI, April 7, 2020などをもとに作成。
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