英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから85日目となる5月29日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を3件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザーウィヤ山地方のファッティーラ村に攻撃を加え、シャーム解放機構と激しく交戦、シリア軍と親政権民兵の兵士5人と、シャーム解放機構メンバー3人が死亡した。
シリア軍と親政権民兵はまた、バイニーン村一帯にある「決戦」作戦司令室の拠点複数カ所への潜入を試み、同地の森林地帯で交戦した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。
AFP, May 29, 2020、ANHA, May 29, 2020、AP, May 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 29, 2020、Reuters, May 29, 2020、SANA, May 29, 2020、SOHR, May 29, 2020、UPI, May 29, 2020などをもとに作成。
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