トルコ軍がアレッポ県西部のシリア政府支配地を砲撃する一方、シリア軍はイドリブ県、ラタキア県の反体制派支配地を砲撃(2020年5月30日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから86日目となる5月30日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県6件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府の支配下にあるアウラム・クブラー町を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザーウィヤ山地方で「決戦」作戦司令室と交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にあるジスル・シュグール市西のマルアンド村、キンダ村を砲撃した。

一方、トルコ軍は兵站物資を積んだ車輌35輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯、ハッダーダ村一帯を砲撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、スフナ市近郊の砂漠地帯でシリア軍と親政権の民兵の車輌が2度にわたって爆弾の爆発に巻き込まれ、兵士4人が死亡、5人が負傷した。

AFP, May 30, 2020、ANHA, May 30, 2020、AP, May 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 30, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 30, 2020、Reuters, May 30, 2020、SANA, May 30, 2020、SOHR, May 30, 2020、UPI, May 30, 2020などをもとに作成。

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