イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから144日目を迎えた。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍と「決戦」作戦司令室は、シリア政府支配下のカフルナブル市およびその一帯、ムアスラーン村、サラーキブ市一帯を砲撃した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
対するシリア軍も、「決戦」作戦司令室支配下のザーウィヤ山地方のカンスフラ村、カフル・ウワイド村、マウザラ村、ファッティーラ村、スフーフン村、バイルーン村、アルナバ村、ナイラブ村を砲撃し、民家複数棟が被害を受けた。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で武装集団が、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元司令官の自宅を襲撃、この元司令官を含む5人を殺害した。
また、ドゥラル・シャーミーヤ(7月27日付)によると、ナワー市北でシリア軍第4師団の車が武装集団の襲撃を受け、兵士3人が死亡、5人が負傷した。
さらに、RT(7月27日付)によると、ヌアイマ村にあるハーリド・アッブード人民議会議員の自宅に手榴弾が投げ込まれた。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県4件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。
AFP, July 27, 2020、ANHA, July 27, 2020、AP, July 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 27, 2020、Reuters, July 27, 2020、RT, July 27, 2020、SANA, July 27, 2020、SOHR, July 27, 2020、UPI, July 27, 2020などをもとに作成。
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