イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから165日目を迎えた。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にある県北部のシャイフ・バフル村、マアッラトミスリーン市一帯、ハルブヌーシュ村を17回にわたって爆撃した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、スフーフン村、バーラ村、マウザラ村を砲撃した。
これに対し、「決戦」作戦司令室は、カフルタハーリーム町近郊、サルマダー市西、ビダーマー町の上空に飛来したロシア軍の無人偵察機(ドローン)3機を撃墜した。
一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約75輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルタアール村を砲撃し、1人が負傷した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のマナーラ村(タンジャラ村)一帯、タッル・ワースィト村、ズィヤーラ町を砲撃した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装集団がダルアー市のダム街道地区で「市民活動家」1人を殺害した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を4件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認した。
AFP, August 18, 2020、ANHA, August 18, 2020、AP, August 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 18, 2020、Reuters, August 18, 2020、SANA, August 18, 2020、SOHR, August 18, 2020、UPI, August 18, 2020などをもとに作成。
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