シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県ザーウィヤ山地方などで激しく交戦(2020年9月22日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから199日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村、アブディーター村、バーラ村、イフスィム町を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室も、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市一帯を砲撃した。

砲撃を行ったのは、シャーム解放機構で、これと同じくしてトルコ軍のF-16戦闘機複数機がハタイ県とイドリブ県が接する国境地帯に飛来した。

さらに、シリア人権監視団やSANA(9月22日付)によると、シリア政府支配下のサラーキブ市近郊に「決戦」作戦司令室が迫撃砲弾複数発を打ち込んだ。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、シリア軍が展開するクルド山地方のジュッブ・アフマル村一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原の灌漑計画地区を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 22, 2020、ANHA, September 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 22, 2020、Reuters, September 22, 2020、SANA, September 22, 2020、SOHR, September 22, 2020などをもとに作成。

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