トルコ軍はイドリブ県に車輌200輌を派遣(2020年9月30日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから207日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村などを砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、同地上空で索敵・偵察任務に就いていたロシア軍の無人偵察機(ドローン)が技術的なトラブルにより墜落した。

他方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約200輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所から車列6度に分けてシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、タッル・ワースィト村を砲撃した。

これに対し、「決戦」作戦司令室はシリア政府支配下のガーブ平原の灌漑計画地区一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県西部のフバータ村でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるヤードゥーダ村とタファス市を結ぶ街道で、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元戦闘員の男性1人が何者かによって殺害された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 30, 2020、ANHA, September 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 30, 2020、Reuters, September 30, 2020、SANA, September 30, 2020、SOHR, September 30, 2020などをもとに作成。

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