シリア軍はM4高速道路沿線のアルナバ村(イドリブ県)にあるトルコ軍の拠点一帯を砲撃(2020年11月8日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから248日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるM4高速道路沿線のアルナバ村にあるトルコ軍の拠点一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、スフーフン村、ファッティーラ村、バイニーン村、バーラ村、カンスフラ村、アイン・ラールーズ村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるカフルルーマー村を砲撃した。

一方、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るマアッラトミスリーン市で、トルコの支援を受ける国民軍に所属するシャーム戦線の戦闘員1人が遺体で発見された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ダルアー市ダルアー・バラド地区でシリア政府との和解に応じ軍事情報局や第4機甲師団に配属されていた元反体制武装集団のメンバーの自宅や農場で、「ダーイシュ(イスラーム国)のセルを摘発する」として、多数を拘束し、これに抵抗する元反体制武装集団メンバーと交戦した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県15件、ラタキア県6件、アレッポ県3件、ハマー県7件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を4件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 8, 2020、ANHA, November 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 8, 2020、Reuters, November 8, 2020、SANA, November 8, 2020、SOHR, November 8, 2020などをもとに作成。

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