シリア人権監視団は、北・東シリア自治局が2020年に入って、支配地内のキャンプで収容しているダーイシュ(イスラーム国)の外国人戦闘員の家族(女性や子供)のうち129人の身柄を、同自治局渉外関係局を通じて出身国当局に引き渡した、と発表した。
129人の内訳は、女性(未亡人)4人、子供(孤児)125人。
身柄引き渡しは以下の通り行われたという:
- 1月14日 ノルウェー国籍の未亡人1人と孤児2人がハサカ県カーミシュリー市でノルウェー政府当局に引き渡される。
- 1月22日 イラク国籍の未亡人2人と孤児1人がイラク・クルディスターン自治政府当局に引き渡される。
- 2月6日 ロシア国籍の孤児35人がハサカ県ハサカ市でロシア政府当局に引き渡される。
- 6月21日 フランス国籍の孤児10人がハサカ市でフランス政府当局に引き渡される。
- 9月8日 ロシア国籍の孤児15人がハサカ市でロシア政府当局に引き渡される。
- 9月15日 英国籍の孤児1人がハサカ市で英政府当局に引き渡される。
- 10月4日 カナダ国籍の孤児1人がハサカ市でカナダ政府当局に引き渡される。
- 10月14日 ロシア国籍の孤児14人がハサカ市でロシア政府当局に引き渡される。
- 10月25日 アルバニア国籍の孤児3人がハサカ市でアルバニア政府当局に引き渡される。
- 11月14日 ロシア国籍の孤児30人がハサカ市でロシア政府当局に引き渡される。
AFP, November 14, 2020、ANHA, November 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2020、Reuters, November 14, 2020、SANA, November 14, 2020、SOHR, November 14, 2020などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.