北・東シリア自治局支配地産の原油をシリア政府支配地に移送し、米国の制裁対象となっているカーテシルジー・グループ社の民兵5人がダーイシュによって捕捉、殺害される(2020年11月14日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタブカ市の南を走る街道で、シリア政府に近いカーティルジー・グループ社の民兵5人を処刑した。

カーティルジー・グループ社は、北・東シリア自治局の支配地域で採掘された原油のシリア政府支配地域への移送などを請け負っており、米国が制裁対象としている。

また、ラッカ市近郊の街道上では、カーティルジー・グループ社のタンクローリーを狙って仕掛けられていた爆弾が爆発した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機複数機が、シリア政府の支配下にあるムーハサン市近郊の砂漠地帯に飛来、シリア軍や「イランの民兵」の展開地域に対して爆撃を行った。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区で守衛として働いていたイラク人難民1人が何者かによって殺害された。

AFP, November 14, 2020、ANHA, November 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2020、Reuters, November 14, 2020、SANA, November 14, 2020、SOHR, November 14, 2020などをもとに作成。

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