シャーム解放機構の治安部隊が有志連合の爆撃で殺害されたフッラース・ディーン機構の法学者の息子を拘束(2021年2月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の治安部隊が、マアッラトミスリーン市で新興のアル=カーイダ系組織であるフッラース・ディーン機構の法学者アブー・ザッル・ミスリー氏の息子のアブー・フライラを逮捕した。

アブー・ザッル・ミスリー氏は2020年10月15日に米主導の有志連合の攻撃を受けて死亡している。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗った2人組が、シリア政府の支配下にあるシャイフ・マスキーン市近郊の農地で農夫に向けて発砲、2人を殺害した。

また、ジッリーン村では、麻薬の密売に関与していた住民が正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるバアス市で正体不明の武装集団が住民を射殺した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を29件(イドリブ県13件、ラタキア県12件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 16, 2021、ANHA, February 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 16, 2021、Reuters, February 16, 2021、SANA, February 16, 2021、SOHR, February 16, 2021などをもとに作成。

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