シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方、M4高速道路沿線のトルコ軍拠点一帯を砲撃(2021年3月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、カンスフラ村、ルワイハ村、バイニーン村、フライフィル村、バーラ村一帯、そしてM4高速道路沿線のナイラブ村に設置されているトルコ軍拠点一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍が発射した砲弾は225発以上に達した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市、タッル・マルディーフ村、ダーディーフ村を手製のロケット弾などで砲撃し、ダーディーフ村では、シリア軍兵士3人が死亡、10人が負傷した。

一方、トルコ軍憲兵隊がダルクーシュ町方面から越境しようとしたシリア人男性1人を射殺した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサナマイン市のビラール・モスク前で爆弾が爆発し、住民1人が死亡した。

また、ヤードゥーダ村とムザイリーブ町を結ぶ街道で、シリア軍第4師団の中尉が何者かの発砲を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(イドリブ県7件、ラタキア県6件、アレッポ県3件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は18件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を5件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 9, 2021、ANHA, March 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 9, 2021、Reuters, March 9, 2021、SANA, March 9, 2021、SOHR, March 9, 2021などをもとに作成。

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