シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下のイドリブ県各所を砲撃(2021年4月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアリーハー村一帯、ザーウィヤ山地方のバーラ村一帯、ファッティーラ村、スフーフン村、カンスフラ村一帯、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるガバーギブ町近郊の街道で、政治治安部ヒムス支部のメンバー3人が何者かの発砲を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県10件、ラタキア県13件、アレッポ県0件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は21件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を16件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 9, 2021、ANHA, April 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 9, 2021、Reuters, April 9, 2021、SANA, April 9, 2021、SOHR, April 9, 2021などをもとに作成。

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