ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県とアレッポ県を15回にわたり爆撃(2021年9月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるダイル・サンバル村に対して7回、ザーウィヤ山地方のバーラ村に対して4回の爆撃を実施した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍もザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、バーラ村、カンスフラ村、バイニーン村を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるダーラ・イッザ市に対して4回の爆撃を実施した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県18件、ラタキア県6件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, September 13, 2021、ANHA, September 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 13, 2021、Reuters, September 13, 2021、SANA, September 13, 2021、SOHR, September 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.