ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県各所を6回にわたって爆撃(2021年9月23日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村の灌木地帯を4回にわたり爆撃、マアッラトミスリーン市一帯を2回にわたって爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団やドゥラル・シャーミーヤ(9月23日付)によると、タルトゥース市の裁判所入口で、男性が裁判所の入口で弁護士とその兄弟と口論の末、持っていた手りゅう弾を爆発させた。

これにより、口論相手の弁護士とその兄弟が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県11件、ラタキア県11件、アレッポ県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は23件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, September 23, 2021、ANHA, September 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 23, 2021、Reuters, September 23, 2021、SANA, September 23, 2021、SOHR, September 23, 2021などをもとに作成。

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