米主導の有志連合がダイル・ザウル県で空挺作戦を実施し、ダーイシュ・メンバーと思われるIDPsを殺害(2021年9月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合軍が9月25日深夜から26日未明にかけて、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村で空挺作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる3人を殺害した。

ナダー・フラート(9月26日付)によると、殺害されたのは国内避難民(IDPs)だという。

また、シリア人権監視団によると、少女1人が戦闘に巻き込まれて重傷を負い、9月27日に死亡した。

一方、SANA(9月26日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアブー・ハシャブ村でシリア民主軍のパトロール部隊の通過に合わせて道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士多数が死傷した。

このほか、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、県西部の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃を実施した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市(ダイル・ザウル県)とラッカ市を結ぶユーフラテス川西岸沿いの街道(マアダーン町近郊)でシリア軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士2人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、県東部の砂漠地帯で、ロシアの支援を受けるパレスチナ人民兵組織のクドス旅団と交戦し、戦闘員4人が死亡した。

AFP, September 26, 2021、ANHA, September 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2021、Nada’ al-Furat, September 26, 2021、Reuters, September 26, 2021、SANA, September 26, 2021、SOHR, September 26, 2021、September 27, 2021などをもとに作成。

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