アレッポ県では、ANHA(9月26日付)によると、ロシア軍戦闘機が早朝、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のバースィラ村に対して1回、バッラーダ村に対して2回の爆撃を実施した。
ロシア軍戦闘機はまた、シーラーワー町近郊のジャルバラ村・マリーミーン村間に設置されているシリア国民軍の拠点に対して爆撃を行った。
この爆撃により、バッラーダ村とマリーミーン村でシリア国民軍の戦闘員15人が死傷した。
シリア人権監視団によると、爆撃はアフラーム山のバッラーダ村でシリア国民軍所属のハムザ師団が拠点・教練キャンプとして転用していた学校を狙ったもので、同師団の戦闘員11人が死亡、13人が負傷した。
死亡した戦闘員のほとんどは、ダマスカス郊外県からこの地に退去してきた戦闘員だという。
ANHAによると、これに対して、トルコ軍とシリア国民軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマイヤーサ村、スーガーニカ村、クナイティラ村、ブルジュ・カース村一帯、シャフバー・ダム、スムーカ村を砲撃した。
シリア人権監視団によると、この砲撃でシリア軍兵士2人が死亡、1人が負傷した。
トルコ軍とシリア国民軍はまた、占領下のバーブ市の東に位置するファワーリス農場を砲撃した。
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ハサカ県では、ANHA(9月26日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルダーラ村を砲撃した。
トルコ軍とシリア国民軍はまた、ダルダーラ村上空を偵察飛行するロシア軍のヘリコプター複数機を狙って攻撃、ロシア軍ヘリコプターは退却を余儀なくされた。
シリア人権監視団によると、ロシア軍ヘリコプターを狙ったのはトルコ軍。
これに対して、タッル・タムル町一帯に展開するシリア軍が反撃し、同地北部一帯のトルコ軍とシリア国民軍の拠点を砲撃した。
タッル・タムル町の拠点へのシリア軍の砲撃は「平和の泉」作戦後では今回が初めて。
AFP, September 26, 2021、ANHA, September 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2021、Reuters, September 26, 2021、SANA, September 26, 2021、SOHR, September 26, 2021などをもとに作成。
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