イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるシャーディルニー村一帯に対して6回以上の爆撃を加えた。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
シリア軍もザーウィヤ山地方各所を砲撃した。
一方、トルコ軍は、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯に新たな基地を設置した。
新たな拠点には、戦車、装甲車、熱赤外線誘導ミサイルが配備されているという。
トルコ軍はまた、兵士約250人を乗せた兵員輸送車10輌からなる車列をカフルルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に進入させた。
このほか、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市内で外国人ジハード主義者の司令官の車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。
**
ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のジューリーン村を砲撃した。
これに対して、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアンカーウィー村を砲撃しt。
AFP, November 6, 2021、ANHA, November 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 6, 2021、Reuters, November 6, 2021、SANA, November 6, 2021、SOHR, November 6, 2021などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.