トルコ軍がアレッポ県、ハサカ県各所を激しく砲撃し、シリア軍兵士1人と住民1人が負傷、トルコ占領地も砲撃を受け国内避難民1人が死亡(2022年7月24日)

アレッポ県では、ANHA(7月24日付)によると、トルコ軍がシリア政府の支配下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のマーリキーヤ村、シャワーリガ村、タナブ村、アナーブ村、シャワーリガ砦、ズィヤーラ村、ナイラビーヤ村を砲撃し、シリア軍兵士2人が負傷した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともに、占領下のバーブ市東に位置するブーガーズ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のクワイト・ラフマ村に、シリア政府と北・東シリア自治局が共同支配を行う地域から発射された迫撃砲弾複数発が着弾し、同地に移住してきた国内避難民(IDPs)1人が死亡、3人が負傷した。

クワイト・ラフマ村はキーバール村とハーリディーヤ村間に新たに建設された村で、各地から移住してきたIDPsが暮らしている。

オリエント・ネット(7月24日付)は、攻撃が「PYDの民兵」の砲撃だと断じた。

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ハサカ県では、ANHA(7月24日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町北の農村各所を砲撃し、住民1人が死亡、5人が負傷した。

ANHA、SANA(7月24日付)によると、トルコ軍はまた、シリア国民軍とともにがシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、同町近郊のダーダー・アブダール村、ウンム・ハルマラ村、マトムーラ村、ルバイアート村を砲撃した。

SANAによると、この砲撃で、住民3人が負傷、民家などが被害を受けた。

一方、ANHAによると、シリア軍兵士1人が死亡、子供2人を含む4人が負傷した。

トルコ軍とシリア国民軍はその後も砲撃を続け、その範囲はアブー・ラースィーン町とカーミシュリー市の間に位置するムジャイビラ村に及んだ。

AFP, July 24, 2022、ANHA, July 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 24, 2022、Orient Net, July 24, 2022、Reuters, July 24, 2022、SANA, July 24, 2022、SOHR, July 24, 2022などをもとに作成。

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