シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、アレッポ県、ラタキア県、ハマー県で交戦(2022年7月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、バーラ村、ファッティーラ村、スフーフン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるダーラ・カビーラ村、ミラージャ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマクラビース村一帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアイン・ハマーム村を砲撃した。

また、クルド山地方のカッバーナ村一帯で両者は砲撃戦を行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原の灌漑計画地区一帯で砲撃戦を行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムザイリーブ町で、ダマスカス郊外県のハーン・ドゥヌーン・キャンプ出身のパレスチナ解放軍の戦闘員1人が親戚を訪れようとしたところを正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

また、ザマーン・ワスル(7月25日付)などによると、ダルアー市ないで軍事情報局の士官に仕掛けられていた爆弾が爆発し、乗っていた士官が死亡した。

殺害されたのはムハンマド・ハワーシュ大尉。

AFP, July 25, 2022、ANHA, July 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2022、Reuters, July 25, 2022、SANA, July 25, 2022、SOHR, July 25, 2022、Zaman al-Wasl, July 25, 2022などをもとに作成。

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