シリア民主軍と地元部族長らがダイル・ザウル県ウマル油田の米軍基地で会合、シリア民主軍によるズィーバーン町解囲で合意、ムーハサン市では部族会合で米国とトルコの占領の拒否が訴えられる(2022年8月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のウマル油田に設置されている米軍(有志連合)の基地(グリーン・ヴィレッジ)で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の代表と地元の部族長・名士が会合を開いた。

会合はシリア民主軍が8月15日から続けているズィーバーン町ラトゥーワ地区包囲への対応を協議するためのもので、地元の部族長・名士の要請に従い、解囲が合意された。

ズィーバーン町の包囲は、ラトゥーワ地区の水上通行所近くで密輸業者とシリア民主軍の部隊が交戦し、シリア民主軍兵士1人を含む3人が負傷したのを受けて行われていた。

一方、SANA(8月18日付)によると、シリア政府の支配下にあるムーハサン市で部族会合が開催され、米国とトルコの占領の拒否、シリアの国土と国民を守る戦いにおける愛国的結束、全土における主権維持・回復の必要を強調した。

AFP, August 18, 2022、ANHA, August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、Reuters, August 18, 2022、SANA, August 18, 2022、SOHR, August 18, 2022などをもとに作成。

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