ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構によって10月に掌握されたトルコ占領下の「オリーブの枝」地域各所を爆撃(2022年11月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の軍事・治安権限下にあるいわゆる「解放区」のダール・イッザ市東方一帯、カフルタアール村、トルコの占領下にあり、先月にシャーム解放機構によって掌握されたいわゆる「オリーブの枝」地域内のファーフィルティーン村、カッバースィーン村、シャイフ・スライマーン村に対して5回の爆撃を実施した。

また、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃、「決戦」作戦司令室の戦闘員1人と死亡したほか、カフルタアール村、カフル・ヌーラーン村、バスラトゥーン村を砲撃、シャーム解放機構に所属するウマル・ブン・ハッターブ旅団の戦闘員1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに先立って、「決戦」作戦司令室は、シャイフ・アキール山近郊でシリア軍の車輌を対戦車ミサイルで攻撃、兵士多数が死傷した。

 

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県東部のアルビーフ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村、バーラ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

AFP, November 2, 2022、ANHA, November 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2022、Reuters, November 2, 2022、SANA, November 2, 2022、SOHR, November 2, 2022などをもとに作成。

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