首都ダマスカスでバラダー渓谷に対するシャーム・ファトフ戦線など反体制武装集団の占拠するデモ(2017年1月26日)

ダマスカス県では、SANA(1月26日付)によると、人民議会議事堂前で、首都の主要な水源を擁するダマスカス郊外県アイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷に対するシャーム・ファトフ戦線など反体制武装集団の占拠に抗議し、国際社会に対応を求めるデモが行われた。

デモには人民議会議員、水資源省職員、ダマスカス県およびダマスカス郊外県の水道公社職員らが参加した。

SANA, January 26, 2017
SANA, January 26, 2017

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

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シリア国民連合と最高交渉委員会は、ジュネーブ4会議に向けたモスクワでの反体制派会合出席を拒否(2017年1月26日)

シリア革命反体制勢力国民連立のナスル・ハリーリー氏は、オリエント・ニュース(1月26日付)に対し、連立と最高交渉委員会が、26日にモスクワでロシア外務省が予定している反体制派の代表者による会合への参加を拒否したことを明らかにした。

ハリーリー氏は、拒否の理由に関して、ロシアが2月8日に開催予定のジュネーブ4会議において自らに近い反体制活動家からなる使節団を設置、派遣しようとしているためだと述べた。

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、シリア革命反体制勢力国民連立、最高交渉委員会に加えて、ジュネーブ3会議、アスタナ会議で排除されていた西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党、同党と対立するシリア・クルド国民評議会、ジュネーブ3会議開催時に「モスクワ・リスト」と呼ばれた民主的変革諸勢力国民調整委員会、フマイミーム・グループをモスクワに招聘していた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、アレッポ県西部、イドリブ県でのシャーム・ファトフ戦線によるムジャーヒディーン軍拠点攻撃を「政権およびこれと同盟する占領者を利する」と非難、「国民軍」の結成を呼びかけた。

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Orient News Net, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のシャーム・ファトフ戦線とアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動の対立が鮮明化するなか、そのほかの武装集団は静観の構え(2017年1月25日)

イドリブ県北部およびアレッポ県西部(アレッポ市西部郊外)一帯では、『ハヤート』(1月26日付)などによると、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線が、「穏健な反体制派」と目されるムジャーヒディーン軍、シャームの鷹旅団、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動、そして両組織が参加するシャーム戦線所属組織との戦闘を続けた。

シリア人権監視団によると、この戦闘により、シャーム自由人イスラーム戦線、ムジャーヒディーン軍などからなる反体制武装集団は、イドリブ県ザーウィヤ山の村々、マアッラト・ヌウマーン市一帯などからシャーム・ファトフ戦線を放逐する一方、シャーム・ファトフ戦線はアレッポ県のアナダーン市、カフルハムラー村、ハーン・アサル村、フライターン市、カフルナーハー村、アウラム・クブラー町、アレッポ市西部郊外、同市北西部郊外、そして北部郊外を掌握したという。

この戦闘で、シャームファトフ戦線の司令官1人を含む7人を殺害、民間人5人が死傷、双方が多数の戦闘員を捕捉したという。

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シャームファトフ戦線は声明を出し、アレッポ市西部およびイドリブ県でのムジャーヒディーン軍拠点制圧に関して、「和解や停戦の計略は…アサド大西との和平へと革命を逸脱させる」ものだとアスタナ会議に参加した反体制武装集団を非難、「陰謀を挫折させ、未然に防ぐために抵抗し、輸入された計画を頓挫させる」ための介入だと主張、その目的が「殺戮ではなく戦闘にある」と正当化した。

Kull-na Shuraka', January 25, 2017
Kull-na Shuraka’, January 25, 2017
Kull-na Shuraka', January 25, 2017
Kull-na Shuraka’, January 25, 2017

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シャーム自由人イスラーム運動の司令官アリー・ウマル・アブー・アンマール氏は音声声明(https://youtu.be/DYlODKJwUN8)を出し、「武装組織どうしの戦闘発生を許さない…。戦闘発生を受け即時に部隊を総動員し、侵略者に対抗する」としたうえで、「シャーム・ファトフ戦線だけが司法に判断に委ねることを拒否した唯一の当時者」だと非難し、「我々のジハードを無に帰するような者は決して許さない」と厳正な態度で臨む意思を表明した。

ARA News, January 25, 2017
ARA News, January 25, 2017

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ヌールッディーン・ザンキー運動は声明を出し、シャーム・ファトフ戦線とムジャーヒディーン軍などの戦闘において「中立姿勢をとる」と宣言した。

ARA News, January 25, 2017
ARA News, January 25, 2017

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ファトフ軍に所属するハック旅団は声明を出し、シャーム・ファトフ戦線とムジャーヒディーン軍などの戦闘において「中立姿勢をとる」と宣言した。

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イドリブ県のサラーキブ市で活動する5組織は共同声明を出し、シャーム・ファトフ戦線と、ムジャーヒディーン軍、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの鷹旅団、シャーム戦線との戦闘に関して、サラーキブ市を中立地帯に設定し、戦闘に関与しないと宣言した。

共同声明を出したのは、民間平和運動体、サラーキブ革命評議会、サラーキブ名士評議会、自由イドリブ県警察、地元評議会。

Kull-na Shuraka', January 25, 2017
Kull-na Shuraka’, January 25, 2017

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シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム軍団などからなるファトフ軍の治安部隊は声明を出し、シャーム・ファトフ戦線とムジャーヒディーン軍などとの戦闘に巻き込まれることを回避するため、戦闘地域から撤収すると発表した。

共同声明には、シャーム・ファトフ戦線、ハック旅団、シャーム軍団、シャームの鷹旅団、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、スンナ軍、シャーム自由人イスラーム運動の代表7人が署名している。http://www.all4syria.info/wp-content/uploads/2017/01/16114521_239842329801105_1636309007411449955_n-1.jpg

AFP, January 25, 2017、AP, January 25, 2017、ARA News, January 25, 2017、Champress, January 25, 2017、al-Hayat, January 26, 2017、Iraqi News, January 25, 2017、Kull-na Shuraka’, January 25, 2017、al-Mada Press, January 25, 2017、Naharnet, January 25, 2017、NNA, January 25, 2017、Reuters, January 25, 2017、SANA, January 25, 2017、UPI, January 25, 2017などをもとに作成。

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米軍が利用する農業飛行場を擁するロジャヴァの拠点都市ルマイラーン市(ハサカ県)近郊を所属不明のヘリコプターが爆撃(2017年1月25日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局ジャズィーラ地区の拠点都市で、米軍が利用する農業飛行場を擁するルマイラーン町の近郊で、所属不明のヘリコプター複数機が飛来、その直後に爆発が複数回発生した。

地元の複数の消息筋によると、爆発はこのヘリコプターの空爆によるものだという。

AFP, January 25, 2017、AP, January 25, 2017、ARA News, January 25, 2017、Champress, January 25, 2017、al-Hayat, January 26, 2017、Iraqi News, January 25, 2017、Kull-na Shuraka’, January 25, 2017、al-Mada Press, January 25, 2017、Naharnet, January 25, 2017、NNA, January 25, 2017、Reuters, January 25, 2017、SANA, January 25, 2017、UPI, January 25, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はマンビジュ市一帯(アレッポ県)、ハサカ県南部でダーイシュとの戦闘を続ける(2017年1月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンビジュ市郊外のジュッブ・マフズーム村およびタッル・ハウザーン村一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、ARA News(1月25日付)によると、ダーイシュの宗教警察(ヒスバ)司令官の一人でバーレーン人のアブー・アブドゥッラー・バフライニー氏がマンビジュ市南部のムスタリーハ村への潜入に失敗、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に投降した。

ARA News, January 25, 2017
ARA News, January 25, 2017

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシャッダーディー市南部郊外のファドガミー村一帯を砲撃し、2人が死亡、6人が負傷した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合がラッカ市郊外周辺地域を2度にわたり空爆した。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を宣伝するアアマーク通信(1月25日付)が、ダーイシュがと西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘の末、ラッカ市西部郊外のトゥワイフナ村、アブー・サフラ村、ジャアファル村、ジャアファル城、ジャルニーヤ村をダーイシュが奪還したと伝えた。

AFP, January 25, 2017、AP, January 25, 2017、ARA News, January 25, 2017、Champress, January 25, 2017、al-Hayat, January 26, 2017、Iraqi News, January 25, 2017、Kull-na Shuraka’, January 25, 2017、al-Mada Press, January 25, 2017、Naharnet, January 25, 2017、NNA, January 25, 2017、Reuters, January 25, 2017、SANA, January 25, 2017、UPI, January 25, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県東部、ダイル・ザウル市一帯でダーイシュとの戦闘を続ける(2017年1月25日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカルヤタイン市郊外のカルヤタイン交差点とバーリダ丘を結ぶ回廊一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

なお同地には、イラク領内から、「シャーム軍」を含むダーイシュの戦闘員および前線司令官約300人が増派されたという。

一方、SANA(1月25日付)によると、シリア軍がタイフール航空基地(T4)一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、南部のファワーイラ大隊基地一帯を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市労働者住宅地区、ムワッザフィーン地区で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、シリア・ロシア両軍が同地を含むダイル・ザウル市各所(サーリヒーヤ地区、工場地区など)を40回以上にわたり空爆した。

空爆はまた、ブサイラ村、ジュナイナ村、ジーア村、フサイニーヤ町に対しても行われた。

これに対して、ダーイシュもダイル・ザウル市ハラービシュ地区を砲撃した。

一方、SANA(1月25日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、ダイル・ザウル市およびその周辺地域(ダイル・ザウル航空基地、ジャフラ村、バイト・ダギーム村一帯)でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

シリア軍はまた、ダイル・ザウル市墓地地区、サルダ山一帯、ブガイリーヤ村、ムッラート村、フシャーム町のダーイシュ拠点に対して空爆を実施した。

AFP, January 25, 2017、AP, January 25, 2017、ARA News, January 25, 2017、Champress, January 25, 2017、al-Hayat, January 26, 2017、Iraqi News, January 25, 2017、Kull-na Shuraka’, January 25, 2017、al-Mada Press, January 25, 2017、Naharnet, January 25, 2017、NNA, January 25, 2017、Reuters, January 25, 2017、SANA, January 25, 2017、UPI, January 25, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県ハラスター市一帯の反体制武装集団に対する攻撃を激化(2017年1月25日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市郊外の車輌管理局一帯で、シリア軍、親政権武装勢力がジハード主義武装集団と交戦、同地を空爆・砲撃した。

シリア軍はまた、アルバイン市を空爆し、子供を含む7人が負傷した。

これに対して、ジハード主義武装集団はシリア政府支配下のダーヒヤト・アサド町を砲撃した。

アイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷でも、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員などからなる親政権武装勢力が、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団が占拠する同町を地対地ミサイルと思われる砲弾などで砲撃、1人が死亡した。

一方、SANA(1月25日付)によると、シリア軍が県東部のマンクーラ地区回廊一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヌアイマ村砲撃した。

またマリーハト・アタシュ村では、地雷の爆発によって子供3人と女性2人を含む6人が負傷した。

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クナイトラ県では、SANA(1月25日付)によると、シリア軍がハムリーヤ丘一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, January 25, 2017、AP, January 25, 2017、ARA News, January 25, 2017、Champress, January 25, 2017、al-Hayat, January 26, 2017、Iraqi News, January 25, 2017、Kull-na Shuraka’, January 25, 2017、al-Mada Press, January 25, 2017、Naharnet, January 25, 2017、NNA, January 25, 2017、Reuters, January 25, 2017、SANA, January 25, 2017、UPI, January 25, 2017などをもとに作成。

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ホワイト・ヘルメットなど「民間」団体7組織は、アル=カーイダ系のシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団が立て籠もるダマスカス郊外県バラダー渓谷を「被災地」に指定、国際社会に「民間人」救済のための緊急行動を呼びかける(2017年1月24日)

ダマスカス郊外県バラダー渓谷で活動する民間組織7団体は共同声明を出し、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団が立て籠もる同地を「被災地」に指定し、諸外国およびすべての人道機関に対して、同地でシリア軍の包囲を受けている民間人を救済するための緊急行動を呼びかけた。

共同声明を出したのは、バラダー渓谷および周辺地域救援委員会(ガッサーン・ダーラーティー)、バラダー渓谷医療委員会(フサーム・ラジャブ)、バラダー渓谷広報委員会(アリー・ナスルッラー)、バラダー渓谷地元評議会(アフマド・スフバ)、バラダー渓谷民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)(ムハンマド・ディヤーブ)、バラダー慈善機構(タミーム・カーディリー)、バラダー救援機構(ラドワーン・ナスルッラー)。

Kull-na Shuraka', January 26, 2017
Kull-na Shuraka’, January 26, 2017

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

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シャーム・ファトフ戦線のクウェート人幹部はムジャーヒディーン軍攻撃に抗議し離反(2017年1月24日)

シャーム・ファトフ戦線の幹部の一人でクウェート人のアリー・アルジャーニー氏(アブー・ハサン・クワイティー)はツイッターを通じて、シャーム・ファトフ戦線によるムジャーヒディーン軍攻撃に異議を唱え、戦線を離反すると発表した。

ARA News, January 24, 2017
ARA News, January 24, 2017

AFP, January 24, 2017、AP, January 24, 2017、ARA News, January 24, 2017、Champress, January 24, 2017、al-Hayat, January 25, 2017、Iraqi News, January 24, 2017、Kull-na Shuraka’, January 24, 2017、al-Mada Press, January 24, 2017、Naharnet, January 24, 2017、NNA, January 24, 2017、Reuters, January 24, 2017、SANA, January 24, 2017、UPI, January 24, 2017などをもとに作成。

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シャーム・ファトフ戦線の攻撃を受けたムジャーヒディーン軍は、同戦線とともにアスタナ会議をボイコットしたアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動に忠誠を誓う(2017年1月24日)

ムジャーヒディーン軍は声明を出し、イドリブ県、アレッポ県でのシャーム・ファトフ戦線によるムジャーヒディーン軍拠点への攻撃を厳しく「政権とその支援者への奉仕以外の何ものでもない」非難し、「シャリーアに基づく正統な権利」を行使し、徹底抗戦すると宣言した。

Kull-na Shuraka', January 24, 2017
Kull-na Shuraka’, January 24, 2017

ムジャーヒディーン軍所属のダーナー大隊が声明を出し、シャーム・ファトフ戦線によるムジャーヒディーン軍の攻撃を厳しく非難した。

Kull-na Shuraka', January 24, 2017
Kull-na Shuraka’, January 24, 2017

 

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シャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、イドリブ県およびアレッポ県西部でのシャーム・ファトフ戦線によるムジャーヒディーン軍への攻撃を非難した。

声明で、シャーム自由人イスラーム運動は、米主導の有志連合によるシャーム・ファトフ戦線の基地・拠点に対する連日の空爆について「シャーム・ファトフ戦線を孤立させようとする計画を断固拒否する」としつつ「シャーム・ファトフ戦線による他組織への根拠と正当性のない攻撃は革命を終焉させようとする計画を実行しようとする敵に奉仕する行為だ」と非難した。

そのうえで、武力衝突に対処するため、兵力引き離し部隊を派遣し、各地に検問所を設置、シャーム・ファトフ戦線およびその他の武装集団の戦闘目的での往来を禁じると発表した。

ARA News, January 24, 2017
ARA News, January 24, 2017

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シャームの鷹旅団の司令官アブー・イーサー・シャイフ氏は、イドリブ県およびアレッポ県西部でのシャーム・ファトフ戦線によるムジャーヒディーン軍への攻撃に対し、「総動員」を呼びかけ、シャーム・ファトフ戦線への対決姿勢を示した。

また、ファトフ軍を実質統括するサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏はファトフ軍司令官7人とともに共同声明を出し、シャーム・ファトフ戦線に対してムジャーヒディーン軍への攻撃を停止するよう呼びかけた。

さらに、シリア・イスラーム評議会は声明を出し、シャーム・ファトフ戦線および同戦線を破門されたジュンド・アクサー機構に対して、アスタナ会議に出席している反体制武装集団への攻撃を控えるよう警鐘を鳴らした。

ARA News, January 24, 2017
ARA News, January 24, 2017
Kull-na Shuraka', January 24, 2017
Kull-na Shuraka’, January 24, 2017

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ARA News(1月24日付)、イナブ・バラディー(1月24日付)などによるとは、複数の消息筋の話として、イドリブ県およびアレッポ県で活動するムジャーヒディーン軍がシャーム自由人イスラーム運動への吸収合併を決定したと伝えた。

イナブ・バラディーによると、シャーム自由人イスラーム運動のアフマド・カッラ・アリー報道官が、シャーム・ファトフ戦線のムジャーヒディーン軍への攻撃を受け、ムジャーヒディーン軍はシャーム自由人イスラーム運動に合流することを決定したことを明らかにしたが、ムジャーヒディーン軍側からの正式な発表はないという。

一方、ARA Newsが伝えたところによると、ムジャーヒディーン軍アレッポ県西部方面司令官が音声声明で、シャーム自由人イスラーム運動への忠誠を宣言したという。

AFP, January 24, 2017、AP, January 24, 2017、ARA News, January 24, 2017、Champress, January 24, 2017、al-Hayat, January 25, 2017、‘Inab Baladi, January 24, 2017、Iraqi News, January 24, 2017、Kull-na Shuraka’, January 24, 2017、al-Mada Press, January 24, 2017、Naharnet, January 24, 2017、NNA, January 24, 2017、Reuters, January 24, 2017、SANA, January 24, 2017、UPI, January 24, 2017などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県西部でシャーム・ファトフ戦線がムジャーヒディーン軍拠点を襲撃し制圧、反体制武装集団の非難を浴びる(2017年1月24日)

SNN(1月24日付)、ARA News(1月25日付)などによると、シャーム・ファトフ戦線が、トルコ(レイハンル市)とアレッポ市西部郊外のラーシディーン地区を結ぶ街道に位置するイドリブ県ダーナー市近郊のアレッポ県ハルズーン村にあるムジャーヒディーン軍の拠点複数カ所を襲撃、トルコからの兵站線を遮断した。

ムジャーヒディーン軍は、12月にシリア政府に解放されたアレッポ市東部などでの戦闘に参加していた「穏健な反体制派」と目される武装集団。

シャーム・ファトフ戦線による襲撃の理由は定かでないが、アレッポ市周辺の地域における支配権争いだとの見方が有力。

シャーム・ファトフ戦線は、イドリブ県ハザーヌー町、マアッルシューリーン村などでもムジャーヒディーン軍と交戦し、拠点を掌握した。

また、シャーム・ファトフ戦線は、アレッポ市郊外のタームーラ村、ザフラー協会地区、ラーシディーン地区南部にあるシャーム戦線の拠点のほぼすべてを掌握した。

シャーム戦線は、「命じられるままに進め」連合、ムジャーヒディーン軍、イスラーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動(2016年9月にヌスラ軍と統合)、シャームの鷹旅団、アサーラ・ワ・タンミヤ運動、ハズム運動、第101歩兵師団(2016年10月に第21軍連合に解消)、ジュンド・イスラーム旅団からなる連合組織。

ARA News, January 24, 2017
ARA News, January 24, 2017

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『ハヤート』(1月25日付)によると、イドリブ県カフルナブル市などでも、シャーム・ファトフ戦線がシャーム自由人イスラーム運動の拠点を攻撃した。

シャーム・ファトフ戦線とシャーム自由人イスラーム運動の戦闘は、後者が前者の車列の通行を阻止したことが発端だという。

シャーム・ファトフ戦線とシャーム自由人イスラーム運動は、イドリブ県のザーウィヤ山一帯でシャーム・ファトフ戦線に完全統合されていたジュンド・アクサー機構がシャーム自由人イスラーム運動の支配地域に侵攻した21日以降ぎくしゃくしていた。

AFP, January 24, 2017、AP, January 24, 2017、ARA News, January 24, 2017、Champress, January 24, 2017、al-Hayat, January 25, 2017、Iraqi News, January 24, 2017、Kull-na Shuraka’, January 24, 2017、al-Mada Press, January 24, 2017、Naharnet, January 24, 2017、NNA, January 24, 2017、Reuters, January 24, 2017、SANA, January 24, 2017、SNN, January 24, 2017、UPI, January 24, 2017などをもとに作成。

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マンビジュ市(アレッポ県)南部郊外でダーイシュとYPG主体のシリア民主軍が交戦(2017年1月24日)

アレッポ県では、ARA News(1月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるマンビジュ市南部のジュッブ・マフズーム村、タッル・ハウザーン村を攻撃し、シリア民主軍と交戦した。

一方、同県北西部では、シャーム・ファトフ戦線やハワール・キリス作戦司令室を含む反体制武装集団の戦略拠点アアザーズ市に展開する武装集団が、西クルディスタン移行期民政局支配下のアフリーン市近郊のカフルジャンナ村を砲撃した。

AFP, January 24, 2017、AP, January 24, 2017、ARA News, January 24, 2017、Champress, January 24, 2017、al-Hayat, January 25, 2017、Iraqi News, January 24, 2017、Kull-na Shuraka’, January 24, 2017、al-Mada Press, January 24, 2017、Naharnet, January 24, 2017、NNA, January 24, 2017、Reuters, January 24, 2017、SANA, January 24, 2017、UPI, January 24, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍が作戦を休止するなか、シリア軍はバーブ市(アレッポ県)南西部で進軍を続け、2カ村を制圧(2017年1月24日)

アレッポ県では、ARA News(1月24日付)によると、トルコ軍がバーブ市攻略に対する「ユーフラテスの盾」作戦を休止する一方、シリア軍が同市南西部で進軍を続け、サルバス村、フサーミーヤ村の2カ村をダーイシュ(イスラーム国)から奪取し、制圧した。

またロシア・シリア両軍の戦闘機が、バーブ市および同市近郊のブザーア村のダーイシュ拠点を空爆した。

一方、シリア人権監視団によると、ハナースィル市東部のドゥライヒム地区でダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍の戦車を熱誘導式ミサイルで攻撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市西部郊外のタイフール航空基地(T4)一帯でダーイシュ(イスラーム国)の車輌などに対して攻撃を行い、ダーイシュと交戦した。

また戦闘機(所属明示せず)が、マスアダ村、マズィーン・バカル村、タイフール航空基地一帯、タドムル市一帯を空爆した。

一方、SANA(1月24日付)によると、シリア軍がカルヤタイン・ダム一帯、タイフール航空基地(T4)一帯などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市南部入口のパノラマ交差点一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、戦闘機(所属明示せず)が同地およびダイル・ザウル市各所、墓地地区、ムーハサン市、ジャフラ村、マリーイーヤ村空爆した。

一方、SANA(1月24日付)によると、シリア軍がバルーク丘西部の採石場一帯、サルダ山一帯、ティーム油田一帯、ダイル・ザウル市墓地地区、労働者住宅地区、ハトラ村、第137旅団基地、工場地区、ジュダイド・アカイダート村、ヒシャーム村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

また、ARA News(1月24日付)によると、ロシア軍戦闘機がムーハサン市を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(1月24日付)によると、シリア軍が東カラムーン地方のビイル・アファーイー地区一帯などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, January 24, 2017、AP, January 24, 2017、ARA News, January 24, 2017、Champress, January 24, 2017、al-Hayat, January 25, 2017、Iraqi News, January 24, 2017、Kull-na Shuraka’, January 24, 2017、al-Mada Press, January 24, 2017、Naharnet, January 24, 2017、NNA, January 24, 2017、Reuters, January 24, 2017、SANA, January 24, 2017、UPI, January 24, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県バラダー渓谷でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団への攻勢を再び強める(2017年1月24日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアイン・フィージャ町を含むバラダー渓谷を砲撃、ヒズブッラーなどの親政権武装勢力とともにシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がウカイリバート町、ハマーダト・ウマル村一帯を空爆した。

AFP, January 24, 2017、AP, January 24, 2017、ARA News, January 24, 2017、Champress, January 24, 2017、al-Hayat, January 25, 2017、Iraqi News, January 24, 2017、Kull-na Shuraka’, January 24, 2017、al-Mada Press, January 24, 2017、Naharnet, January 24, 2017、NNA, January 24, 2017、Reuters, January 24, 2017、SANA, January 24, 2017、TASS News Agency, January 24, 2017、UPI, January 24, 2017などをもとに作成。

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アスタナ会議が閉幕:停戦維持および停戦監視のしくみをめぐりシリア政府と反体制派の溝埋まらず(2017年1月24日)

カザフスタンの首都アスタナで23日に開幕したシリア政府と反体制派の和平協議(アスタナ会議)は2日間の議事を終え、閉幕声明を採択した。

シリア政府、反体制派それぞれの代表団が著名した閉幕声明は、①停戦維持、停戦監視のための「共同のしくみ」の確立、挑発の自制、②反体制武装集団とテロ組織(ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム・ファトフ戦線)の峻別、③国連安保理決議第2254号に依拠した交渉、とりわけ2月8日に開幕が予定されているジュネーブ4会議開催に向けた支援、④軍事的解決の拒否、⑤「宗教・エスニック的に多様で、非宗派的な統一シリア」の建設、などが確認された。

SANA, January 24, 2017
SANA, January 24, 2017

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2日目となる24日は、シリア政府代表団と反体制派代表団の間接協議が行われたが、『ハヤート』(1月25日付)などによると、双方が歩み寄りを見せることはなく、停戦実施の仕組みなどをめぐり意見を戦わせ、双方がそのための保証を求めるなど、対立を続けたという。

主催国であるロシア、トルコ、そしてイランは23日夜から24日朝にかけて電話での外相会談を重ね、対応を協議したという。

反体制派代表団の政治顧問を務めるウサーマ・アブー・ザイド氏は、シリア政府代表団との対立の背景に、シリア政府代表団とイラン代表団が、停戦維持の仕組みを設定することを拒否したとしたうえで、反体制派代表団はロシア代表団に、とりわけシリア軍による停戦違反を抑止するため、停戦維持を保証するよう制約を求めたことを明らかにした。

また、反体制武装集団とシャーム・ファトフ戦線の峻別に関しては、「シリア国内でイランが支援する62もの民兵や組織が存在することについての議論と結びつけるべき」と述べた。

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閉幕後、シリア政府代表団を率いるバッシャール・ジャアファリー国連代表は、「アスタナ会議は、期間限定で停戦を維持するという目標の実現に成功した。これによりシリア人どうしの対話が促されることになる」と述べた。

またジャアファリー国連代表は「シリア政府代表団は閉幕声明に署名はしなかった。なぜなら、シリア政府代表団は主催三カ国によって代弁されているからだ」としたうえで、「テヘランは閉幕声明の最終案に至る際に積極的な役割を果たした」と述べ、イラン政府の姿勢を高く評価した。

そのうえで「アスタナ会議に出席しなかった武装集団な停戦に参加すべきだ」と呼びかけた。

閉幕宣言において提唱されたシリアの国家像(「宗教・エスニック的に多様で、非宗派的な統一シリア」)に世俗的」という文言が含まれていない点については、トルコ政府代表団と反体制派代表団がこれを拒否したと述べた。

一方、ダマスカス郊外県バラダー渓谷での戦闘に関して、「シャーム・ファトフ戦線がいるアイン・フィージャ町を除くすべての地域は解放された…。作戦は継続される」と述べた。

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反体制派代表団の団長を務めるイスラーム軍のムハンマド・アッルーシュ氏は閉幕後、「ロシアはシリア政府の支持者から、困難の克服を試みる保証人に転じた…。ロシア側とシリア国内の刑務所に収監されている逮捕者の釈放について話合い、みな釈放されるとの保証をロシアから得た」と述べ、ロシア政府の姿勢を高く評価した。

また、「反体制派代表団はトルコ、米国、ロシアに、12月30日に発行した合意における停戦の保証にかかる文書を提示した」ことを明らかにしたうえで、「シリア政府によって停戦が維持され、停戦監視のしくみが保証された場合のみジュネーブに行く」と付言した。

ARA News, January 24, 2017
ARA News, January 24, 2017

AFP, January 24, 2017、AP, January 24, 2017、ARA News, January 24, 2017、Champress, January 24, 2017、al-Hayat, January 25, 2017、Iraqi News, January 24, 2017、Kull-na Shuraka’, January 24, 2017、al-Mada Press, January 24, 2017、Naharnet, January 24, 2017、NNA, January 24, 2017、Reuters, January 24, 2017、SANA, January 24, 2017、UPI, January 24, 2017などをもとに作成。

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ロシア、トルコ、イランの仲介でアスタナ会議開幕:反体制派はアサド政権退陣と親イラン民兵の撤退を要求、シリア政府側は反体制派をテロ集団と非難(2017年1月23日)

カザフスタンの首都アスタナで、ロシア、トルコ、そしてイランの仲介によるシリア政府と反体制派の和平協議(アスタナ会議)が開幕した。

ARA News, January 23, 2017
ARA News, January 23, 2017

会議の主な参加者は以下の通り:

シリア政府代表団:バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とする10人。
反体制派代表団:ムハンマド・アッルーシュ氏(イスラーム軍)が団長を務め、ファーリス・バイユーシュ氏(イドリブ自由軍)、ハサン・イブラーヒーム少佐(南部戦線、通称アブー・ウサーマ・ジャウラーニー、シリア革命家戦線元司令官)、マアムーン・ハッジ・ムーサー氏(シャームの鷹)、ヤフヤー・アリーディー氏(反体制派代表団報道官)ら14人が会議に参加、これに加えて21人の顧問がアスタナに参集。

ロシア政府:アレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使が団長。
トルコ政府:セダト・オナル外務大臣特別顧問を団長とする外務省関係者。
イラン政府:ホセイン・ジャーベリー・アンサーリー外務副大臣が団長。
米国政府:ジョージ・クロール在カザフスタン大使。
カザフスタン政府:カイラット・アブドラフマノフ外務大臣(ヌルスルターン・ナザルバエフ大統領の代理)。
国連:スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表。

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『ハヤート』(1月24日付)は、会議開催直前からロシア、トルコ、イランが作成にとりかかっていた閉幕声明案に反体制派側が、一部文言に異議を唱えていると伝えた。

同紙によると、閉幕声明案には「現地での和解」、「武装集団の地位回復」といった文言があることついて、反体制派側は、反体制武装集団の支配にとどまる町・村に対するシリア軍の包囲や圧力を是認することにつながると反発しているという。

また、反体制派は、開幕式でイラン政府代表団が主催者として発言を行うことに異議を唱えていたという。

これに対して、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表が反体制派を説得し、事なきを得たという。

一方、シリア政府は、トルコ政府代表団が和平協議ではなく「反体制武装集団の保証人」として立ち居振る舞うことに警戒していたという。

なお、これに関して、これに関して『ハヤート』(1月23日付)は、反体制派筋の話として、トルコは軍幹部を代表団に加えようとしていたが、シリア政府がこれに異議を唱えたため、見送ったと伝えた。

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開会式では、アブドラフマノフ外務大臣がナザルバエフ大統領のメッセージを読み上げ、各代表団が基調演説を行った。

このうち、シリア政府代表団の団長を務めるジャアファリー国連シリア代表は、この和平協議が、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム・ファトフ戦線、そしてロシア・トルコ仲介による全土停戦に応じない「テロ組織」を排除したかたちでの停戦合意の定着をめざすものだと協調する一方、現下のシリアの混乱に関して、近隣諸国からの「テロリストの群れの流入、教練、武器資金供与」の結果だと改めて非難した。

SANA, January 23, 2017
SANA, January 23, 2017

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反体制派代表団の団長を務めるイスラーム軍のアッルーシュ氏は、シリア全土における停戦と、国連安保理決議第2254号の諸規定の実施を強調するとともに「政治プロセスは、バッシャール・アサドと軍政の退陣、イランに服する民兵や外外国人勢力の排除がなければ始められない…。ヒズブッラー、クルド人の民主統一党など、イランが引き込み、政権が作り出した外国人民兵がいることで、流血が続く。これらの組織は国連がテロ組織と位置づけるダーイシュ(イスラーム国)と変わらない」と主張した。

そのうえで、アッルーシュ氏は「反体制派が権力を分有するためにアスタナに来たのではなく、シリアの治安を回復し、逮捕された男女を釈放させるためにやって来た」と述べた。

al-Hayat, January 24, 2017
al-Hayat, January 24, 2017



デミストゥラ特使は、2月8日にスイスで開催が予定しているジュネーブ4会議を踏まえ、「来月のジュネーブでの反体制派とシリア政府双方の代表団による直接交渉への道を拓くべきだ」と強調した。

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ジャアファリー国連代表は開幕式後の記者会見で、この和平協議が、シリア紛争の政治的解決に向けた重要な出来事と位置づけ、デミストゥラ特使に同調する一方、「テロ組織の代表団は、彼らを雇っているトルコなどの指示を受け、交渉を破壊しようとしている」と反論した。

ジャアファリー氏は「テロ集団の代表団による挑発的な発言は、皆にとっては驚きだった。またこの代表団は停戦合意を理解していないことを露呈した…。アッルーシュ氏の発言は外交儀礼に反しており、会議の主題とは無関係で、この会議の重要性や会議の保証国による取り組みのすべてに対する侮辱だ」と付言した。

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なお、『ハヤート』(1月24日付)によると、シリア国内での停戦監視の仕組みの構築とその完全実施、軍事的解決の拒否などが盛り込まれているが、イランは「移行期間」という文言を入れることに反対し、ロシア、トルコと対立しているという。

一方、アッルーシュ氏は、ツイッター(1月23日付)で、アスタナ会議では「いかなる閉幕声明を採択為れないだろう。リークされた文言は正しくない。我々はそうしたテキストは目にしていない」と綴った。

AFP, January 23, 2017、AP, January 23, 2017、ARA News, January 23, 2017、Champress, January 23, 2017、al-Hayat, January 23, 2017、January 24, 2017、Iraqi News, January 23, 2017、Kull-na Shuraka’, January 22, 2017、January 23, 2017、al-Mada Press, January 23, 2017、Naharnet, January 23, 2017、NNA, January 23, 2017、Reuters, January 23, 2017、SANA, January 23, 2017、UPI, January 23, 2017などをもとに作成。

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イドリブ県でシャーム自由人イスラーム運動とジュンド・アクサー機構が停戦に合意するも、シャーム・ファトフ戦線はジュンド・アクサー機構を破門(2017年1月23日)

シャーム自由人イスラーム運動とシャーム・ファトフ戦線に忠誠を近く元ジュンド・アクサー機構のメンバーは、イドリブ県ザーウィヤ山一帯での停戦と捕虜交換に関する合意を交わした。

合意では、元ジュンド・アクサー機構メンバーが制圧したイブリーン村、クマイナース村からの退去も取り決められた。

ARA News, January 23, 2017
ARA News, January 23, 2017

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アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線は声明を出し、イドリブ県ヒルバト・ガザーラ村一帯でのシャーム自由人イスラーム運動と旧ジュンド・アクサー機構メンバーとの衝突を受け、ARA
News(1月23日付)によると、旧ジュンド・アクサー機構メンバーの忠誠を却下したと発表した。

ジュンド・アクサー機構は、2016年10月にシャーム自由人イスラーム運動との対立収拾の動きのなかで、シャーム・ファトフ戦線に忠誠を誓い、同戦線に完全統合されていた。

ARA News, January 23, 2017
ARA News, January 23, 2017

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ARA News(1月23日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動を離反した自由軍のアブー・ジャービル・シャイフ司令官は声明を出し、組織を解体し、シャーム自由人イスラーム運動に復帰すると発表した。

これを受け、シャーム自由人イスラーム運動のエジプト人幹部アブー・ファトフ・ファルガリー氏はツイッターを通じて離反を宣言した。

AFP, January 23, 2017、AP, January 23, 2017、ARA News, January 23, 2017、Champress, January 23, 2017、al-Hayat, January 24, 2017、Iraqi News, January 23, 2017、Kull-na Shuraka’, January 23, 2017、al-Mada Press, January 23, 2017、Naharnet, January 23, 2017、NNA, January 23, 2017、Reuters, January 23, 2017、SANA, January 23, 2017、UPI, January 23, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団がバーブ市東部郊外の1カ村を制圧(2017年1月23日)

アレッポ県では、ARA News(1月23日付)によると、トルコ軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市東部郊外にあるカブル・ムクリー村をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

またトルコ軍戦闘機がダーイシュ支配下のバーブ市内の住宅地を空爆した。

AFP, January 23, 2017、AP, January 23, 2017、ARA News, January 23, 2017、Champress, January 23, 2017、al-Hayat, January 24, 2017、Iraqi News, January 23, 2017、Kull-na Shuraka’, January 23, 2017、al-Mada Press, January 23, 2017、Naharnet, January 23, 2017、NNA, January 23, 2017、Reuters, January 23, 2017、SANA, January 23, 2017、UPI, January 23, 2017などをもとに作成。

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ロシア軍長距離戦略爆撃機の航空支援を受け、シリア軍はダイル・ザウル市南部の墓地地区をダーイシュから奪還(2017年1月23日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月23日付)によると、シリア軍および予備部隊が、ダイル・ザウル市南部の墓地地区に展開するダーイシュ(イスラーム国)に対して特殊作戦を敢行、同地を奪還した。

また、シリア軍航空部隊はムーハサン市にあるダーイシュ拠点を空爆した。

一方、RT(1月23日付)によると、21日に引き続き、ロシア軍のTu-22M3長距離戦略爆撃機6機がイラン、イラク領空を経由してシリア領空に入り、ダイル・ザウル市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して激しい空爆を実施した。

このほか、クッルナー・シュラカー(1月24日付)によると、共和国護衛隊はダマスカス県に展開する部隊をダイル・ザウル市方面に派遣した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(1月23日付)によると、東カラムーン地方のカサーラト・バフル地区一帯でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, January 23, 2017、AP, January 23, 2017、ARA News, January 23, 2017、Champress, January 23, 2017、al-Hayat, January 24, 2017、Iraqi News, January 23, 2017、Kull-na Shuraka’, January 23, 2017、January 24, 2017、al-Mada Press, January 23, 2017、Naharnet, January 23, 2017、NNA, January 23, 2017、Reuters, January 23, 2017、RT, January 23, 2017、SANA, January 23, 2017、UPI, January 23, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県、首都ダマスカス県でシリア軍はシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団との戦闘を続ける(2017年1月23日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団が占拠を続けるアイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷に対して、シリア軍が空爆を実施した。

シリア軍はまた、ザバダーニー市近郊のマダーヤー町に対しても攻撃を加えた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、ジハード主義武装集団(シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団)がシリア軍、国防隊と交戦した。

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イドリブ県では、SANA(1月23日付)によると、ファトフ軍がフーア市を砲撃し、女児1人が死亡、5人が負傷した。

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ダルアー県では、ARA News(1月23日付)によると、シリア軍がダルアー市内の反体制武装集団支配地域各所を空爆・砲撃した。

AFP, January 23, 2017、AP, January 23, 2017、ARA News, January 23, 2017、Champress, January 23, 2017、al-Hayat, January 24, 2017、Iraqi News, January 23, 2017、Kull-na Shuraka’, January 23, 2017、al-Mada Press, January 23, 2017、Naharnet, January 23, 2017、NNA, January 23, 2017、Reuters, January 23, 2017、SANA, January 23, 2017、UPI, January 23, 2017などをもとに作成。

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イドリブ県北部でシャーム自由人イスラーム運動主導の反体制武装集団がシャーム・ファトフ戦線に忠誠を誓う旧ジュンド・アクサー機構メンバーと交戦(2017年1月22日)

イドリブ県では、ARA News(1月22日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、「命じられるまま正しく進め」連合、ムジャーヒディーン軍からなる対ジュンド・アクサー機構合同作戦司令室が、ザーウィヤ山一帯で、シャーム・ファトフ戦線に忠誠を誓う旧ジュンド・アクサー機構メンバーと交戦した。


AFP, January 22, 2017、AP, January 22, 2017、ARA News, January 22, 2017、Champress, January 22, 2017、al-Hayat, January 23, 2017、Iraqi News, January 22, 2017、Kull-na Shuraka’, January 22, 2017、al-Mada Press, January 22, 2017、Naharnet, January 22, 2017、NNA, January 22, 2017、Reuters, January 22, 2017、SANA, January 22, 2017、UPI, January 22, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァに従軍していた米国人がダーイシュとの戦闘で戦死(2017年1月22日)

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の広報局は声明を出し、ラッカ市一帯でのダーイシュ(イスラーム国)に対する「ユーフラテスの怒り」作戦に参加していた米国人義勇兵「カーワー・アーメド」(パオロ・トッド氏)が戦死したと発表した。

ARA News, January 22, 2017
ARA News, January 22, 2017

AFP, January 22, 2017、AP, January 22, 2017、ARA News, January 22, 2017、Champress, January 22, 2017、al-Hayat, January 23, 2017、Iraqi News, January 22, 2017、Kull-na Shuraka’, January 22, 2017、al-Mada Press, January 22, 2017、Naharnet, January 22, 2017、NNA, January 22, 2017、Reuters, January 22, 2017、SANA, January 22, 2017、UPI, January 22, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍がロジャヴァの拠点都市アフリーン市(アレッポ県)北部の国境地帯を事実上占領(2017年1月22日)

アレッポ県では、ARA News(1月22日付)によると、トルコ軍が西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市近郊に侵攻し、国境に近いカルドゥー村を制圧、同地の南側に全長300メートル、幅3キロの壁を建設、同地一帯を事実上占領した。

ARA News, January 22, 2017
ARA News, January 22, 2017

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同じくアレッポ県では、ARA News(1月22日付)によると、トルコ軍がバーブ市東部のダーイシュ(イスラーム国)拠点数十カ所に対して空爆を実施した。


AFP, January 22, 2017、AP, January 22, 2017、ARA News, January 22, 2017、Champress, January 22, 2017、al-Hayat, January 23, 2017、Iraqi News, January 22, 2017、Kull-na Shuraka’, January 22, 2017、al-Mada Press, January 22, 2017、Naharnet, January 22, 2017、NNA, January 22, 2017、Reuters, January 22, 2017、SANA, January 22, 2017、UPI, January 22, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はトルコ軍が苦戦するバーブ市(アレッポ県)の南西16キロに位置するスーラーン村などからダーイシュを掃討、同地一帯を制圧(2017年1月22日)

アレッポ県では、『ハヤート』(1月23日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外のスーラーン村をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

スーラーン村はバーブ市の南西約16キロの距離に位置する(アレッポ県アアザーズ市郊外のスーラーン・アアザーズ町とは別の村)。

クッルナー・シュラカー(1月22日付)によると、シリア軍はまたスーラーン村に加えて、タンブール農場、小サルジャ農場、大サルジャ農場、ミンタール農場、マッラーン村を合わせて制圧した。

Kull-na Shuraka', January 22, 2017
Kull-na Shuraka’, January 22, 2017

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ヒムス県では、SANA(1月22日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにタドムル市西方のタイフール航空基地(T4)一帯の監視塔丘、ビイル・ワアーイラ地区、カルヤタイン市東方のアワーミード丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(1月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はダイル・ザウル市南部入口に位置するパノラマ交差点を制圧した。

一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍およびロシア軍戦闘機が、ダイル・ザウル市労働者住宅地区、墓地地区などのダーイシュ(イスラーム国)を空爆、またシリア軍地上部隊が、同地一帯、サルダ山一帯、ブガイリーヤ村、アイヤーシュ村、第137旅団基地一帯、ティーム油田一帯などでダーイシュと交戦した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(1月22日付)によると、シリア軍が県東部のリーシャ・ダムに近いジュワイフ地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, January 22, 2017、AP, January 22, 2017、ARA News, January 22, 2017、Champress, January 22, 2017、al-Hayat, January 23, 2017、Iraqi News, January 22, 2017、Kull-na Shuraka’, January 22, 2017、al-Mada Press, January 22, 2017、Naharnet, January 22, 2017、NNA, January 22, 2017、Reuters, January 22, 2017、SANA, January 22, 2017、UPI, January 22, 2017などをもとに作成。

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シリア軍と反体制武装集団はヒムス県北部で戦闘を続ける(2017年1月22日)

ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(1月22日付)によると、シリア軍がハウラ地方、タルビーサ市、ラスタン市を空爆し、ハウラ地方で少なくとも8人が死亡した。

一方、SANA(1月22日付)によると、シリア軍がイッズッディーン村、ウンム・シャルシューフ村一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、ARA News(1月22日付)によると、アレッポ市西部ラーシディーン地区郊外で、シリア軍がシャーム自由人イスラーム運動、ムジャーディーン軍と交戦した。

一方、SANA(1月22日付)によると、アレッポ市サラーフッディーン地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発が着弾し、7人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、ARA News(1月22日付)によると、反体制武装集団がシリア軍との戦闘の末に、カースィミーヤ町郊外の拠点複数カ所を制圧した。

一方、SANA(1月22日付)によると、サアサア町に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発が着弾し、1人が負傷した。

AFP, January 22, 2017、AP, January 22, 2017、ARA News, January 22, 2017、Champress, January 22, 2017、al-Hayat, January 23, 2017、Iraqi News, January 22, 2017、Kull-na Shuraka’, January 22, 2017、al-Mada Press, January 22, 2017、Naharnet, January 22, 2017、NNA, January 22, 2017、Reuters, January 22, 2017、SANA, January 22, 2017、UPI, January 22, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュとの戦闘の末、ラッカ県のダイスワイディーヤ村の大部分を制圧(2017年1月21日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合の空爆支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、アサド湖畔の大スワイディーヤ村およびユーフラテス川北岸一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同村の大部分を制圧した。

AFP, January 22, 2017、AP, January 22, 2017、ARA News, January 22, 2017、Champress, January 22, 2017、al-Hayat, January 23, 2017、Iraqi News, January 22, 2017、Kull-na Shuraka’, January 22, 2017、al-Mada Press, January 22, 2017、Naharnet, January 22, 2017、NNA, January 22, 2017、Reuters, January 22, 2017、SANA, January 22, 2017、UPI, January 22, 2017などをもとに作成。

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イドリブ県ザーウィヤ山一帯でシャーム・ファトフ戦線がシャーム自由人イスラーム運動支配下の2カ村を襲撃し、1カ村を制圧(2017年1月21日)

イドリブ県では、ARA News(1月21日付)によると、県北部のザーウィヤ山に近いイブリーン村で、シャーム自由人イスラーム運動が、シャーム・ファトフ戦線および同戦線に完全統合された(旧)ジュンド・アクサー機構のメンバーと交戦、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員複数が死亡した。

イブリーン村はシャーム自由人イスラーム運動の支配下にあり、戦闘は、シャーム・ファトフ戦線側が同村に進攻することで発生した。

なお、シャーム・ファトフ戦線側は、これに先立ち同じくシャーム自由人イスラーム運動支配下のクマイナース村に進攻、20日深夜に制圧したことを受けて発生したという。

シャーム・ファトフ戦線とシャーム自由人イスラーム運動はともにファトフ軍を主導しているが、バーブ・ハワー国境通行所の管理をめぐって対立が表面化していた。

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一方、クッルナー・シュラカー(1月21日付)は、事態を受け、シャーム自由人イスラーム運動が、ザーウィヤ山一帯で、ジュンド・アクサー機構のメンバーを排除するための作戦司令室を、イスラーム軍、「命じられるまま正しく進め」連合、ムジャーヒディーン軍とともに設置したと伝えた。

ジュンド・アクサー機構は昨年末、シャーム・ファトフ戦線に吸収されている。


AFP, January 21, 2017、AP, January 21, 2017、ARA News, January 21, 2017、Champress, January 21, 2017、al-Hayat, January 22, 2017、Iraqi News, January 21, 2017、Kull-na Shuraka’, January 21, 2017、January 22, 2017、al-Mada Press, January 21, 2017、Naharnet, January 21, 2017、NNA, January 21, 2017、Reuters, January 21, 2017、SANA, January 21, 2017、UPI, January 21, 2017などをもとに作成。

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シャーム・ファトフ戦線の幹部2人が反体制派統合の失敗に抗議して離反(2017年1月21日)

クッルナー・シュラカー(1月21日付)などが伝えたところによると、シャーム・ファトフ戦線のシューラー評議会メンバー2人が声明を出し、組織からの離反を宣言した。

離反を表明したのは、経済部門責任者のジハード・シャイフ氏(アブー・アフマド・ズクール)、軍事部門の元責任者のアブドゥッラー・ハラブ氏(ハムザ・サナド)。

発表された声明は手書きで、前線での分断、統合に向けた試みの失敗が離反の理由で、離反後はいかなる組織にも所属しないと記されている。

ARA News, January 21, 2017
ARA News, January 21, 2017

AFP, January 21, 2017、AP, January 21, 2017、ARA News, January 21, 2017、Champress, January 21, 2017、al-Hayat, January 22, 2017、Iraqi News, January 21, 2017、Kull-na Shuraka’, January 21, 2017、al-Mada Press, January 21, 2017、Naharnet, January 21, 2017、NNA, January 21, 2017、Reuters, January 21, 2017、SANA, January 21, 2017、UPI, January 21, 2017などをもとに作成。

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シャーム・ファトフ戦線はアスタナ会議を「直接的、ないしは間接的にアサドが権力に留まることに同意する行為」と非難し改めて拒否(2017年1月21日)

シャーム・ファトフ戦線は声明を出し、1月23日にカザフスタンの首都アスタナで開催予定のシリア政府と反体制武装集団の和平協議(アスタナ会議)に対する拒否の姿勢を改めて示した。

声明において、シャーム・ファトフ戦線はアスタナ会議を「革命とムジャーヒディーンの犠牲に対する最大級の侮辱」と非難した、「アスタナに行く者は、直接的、ないしは間接的にアサドが権力に留まることに同意することになる」と主張した。

ARA News, January 21, 2017
ARA News, January 21, 2017
ARA News, January 21, 2017
ARA News, January 21, 2017

AFP, January 21, 2017、AP, January 21, 2017、ARA News, January 21, 2017、Champress, January 21, 2017、al-Hayat, January 22, 2017、Iraqi News, January 21, 2017、Kull-na Shuraka’, January 21, 2017、al-Mada Press, January 21, 2017、Naharnet, January 21, 2017、NNA, January 21, 2017、Reuters, January 21, 2017、SANA, January 21, 2017、UPI, January 21, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はアスタナ会議の決定に従わないと改めて表明(2017年1月21日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は声明を出し、1月23日にカザフスタンの首都アスタナで開催予定のシリア政府と反体制武装集団の和平協議(アスタナ会議)で交わされるいかなる決定をも遵守しないと発表した。

西クルディスタン移行期民政局および同局を主導する民主統一党はアスタナ会議に招かれていない。

AFP, January 21, 2017、AP, January 21, 2017、ARA News, January 21, 2017、Champress, January 21, 2017、al-Hayat, January 22, 2017、Iraqi News, January 21, 2017、Kull-na Shuraka’, January 21, 2017、al-Mada Press, January 21, 2017、Naharnet, January 21, 2017、NNA, January 21, 2017、Reuters, January 21, 2017、SANA, January 21, 2017、UPI, January 21, 2017などをもとに作成。

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