シリア・クルド国民評議会は緊急会合を開催し、人民防衛隊とアサーイシュへの若者の徴用への賛同を求める西クルディスタン移行期民政局の書簡への対応を協議した。
ARA News(7月11日付)が伝えた。
ARA News, July 9, 2014をもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ラッカ県では、ARA News(7月9日付)によると、タッル・アブヤド市西部のジャーリフ・アブディー村で、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局民主統一党が交戦し、ダーイシュ戦闘員30人が死亡した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市内の商店に対して強制捜査を行い、タバコを没収、まだ同市で喫煙を禁止した。
またダーイシュはブサイラ市で、麻薬・大麻常習者多数を逮捕したという。
ARA News, July 9, 2014、al-Hayat, July 11, 2014をもとに作成。
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ハサカ県では、ARA News(7月10日付)によると、カーミシュリー市で、「あなたを支持する、祖国の指導者よ」と銘打ったデモが実施され、参加者がアサド政権への支持を表明した。
デモには国防隊隊員、治安当局メンバーなどが参加したという。

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SANA(7月9日付)は、国内通商消費者保護省が、フブズ(パン)の価格を15シリア・ポンドから40シリア・ポンドに値上げすることを決定、同決定が9日に発効したと報じた。
ARA News, July 10, 2014、SANA, July 9, 2014をもとに作成。
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シンガポールのテオ・チーヒャン内務大臣は、シリア情勢に関して、「我々の地域における外国人元戦闘員の存在は、彼らが東南アジア出身者であれ、それ以外の地域の出身者であれ、我々の安全保障にとって脅威になる…。帰国するこれらの戦闘員がシンガポール人であれば、脅威は強まるだろう」と述べた。
AFP(7月9日付)が伝えた。
AFP, July 9, 2014、AP, July 9, 2014、ARA News, July 9, 2014、Champress, July 9, 2014、al-Hayat, July 10, 2014、Kull-na Shuraka’, July 9, 2014、al-Mada Press, July 9, 2014、Naharnet, July 9, 2014、NNA, July 9, 2014、Reuters, July 9, 2014、SANA, July 9, 2014、UPI, July 9, 2014などをもとに作成。
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ガド・プレス(7月9日付)は、複数の活動家の情報として、ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州のワーリーを名乗るアブー・ルクマーン・マグリビー氏が離反し、自らを「シャームのカリフ」に就任させるよう要求したと報じた。
同報道によると、アブー・ルクマーン氏は、ダーイシュの指導者であるアブー・バクル・バグダーディー氏よりも「自分の方がカリフにふさわしい」と主張しているという。
なおアブー・ルクマーン氏による「シャームのカリフ」宣言を受け、約3,000人のダーイシュ・メンバーが同氏に忠誠を誓ったという。
アブー・ルクマーン氏については、2014年1月7日にラッカ市での戦闘で死亡したとの情報が流れていた(https://syriaarabspring.info/wp/?p=379)。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の「訓練センター」およびダーイシュが包囲を続ける第17師団基地周辺をシリア軍が空爆し、ダーイシュ戦闘員20人以上が死亡した。
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ARA News(7月9日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)のアレッポ州ジャラーブルス地区のアミールが、すべてのダーイシュ・メンバーに対して、「ダーイシュに敵対的な思想の持ち主」の監視を行うよう要請する布告を発したと報じ、その写真を公開した。
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ダマスカス郊外県では、ARA News(7月9日付)によると、ミスラーバー市一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)とイスラーム軍が交戦し、民間人3人が戦闘に巻き込まれ負傷した。
バービル県では、マダー・プレス(7月9日付)によると、ジュルフ・サフル地方で、イラク軍戦闘機の支援を受けた治安部隊がダーイシュ(イスラーム国)を攻撃し、ダーイシュ戦闘員15人を殲滅した。
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アンバール県では、マダー・プレス(7月9日付)によると、ラマーディー市西方のラーワ郡で、イラク軍戦闘機・ヘリコプターの支援を受けた治安部隊が、ダーイシュ(イスラーム国)の車列を攻撃し、ダーイシュ戦闘員14人を殲滅した。
AFP, July 9, 2014、Algadpress, July 9, 2014、AP, July 9, 2014、ARA News, July 9, 2014、Champress, July 9, 2014、al-Hayat, July 10, 2014、Kull-na Shuraka’, July 9, 2014、al-Mada Press, July 9, 2014、Naharnet, July 9, 2014、NNA, July 9, 2014、Reuters, July 9, 2014、SANA, July 9, 2014、UPI, July 9, 2014などをもとに作成。
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ロイター通信(7月9日付)は、英ORB(Opinion Research Business)がシリア人成人1,014人を対象に行った対面式世論調査(http://www.opinion.co.uk/article.php?s=three-in-five-syrians-support-international-military-involvement)で、4人に1人がアサド政権がシリアの国益をもっとも代表していると回答したと報じた。
ORBのジョニー・ヒールド代表はこの結果に関して「シリア世論は…過激派が自分たちの見解を代表しているとは考えてない」と述べた。
ORBによる世論調査はシリアの14県中、ダイル・ザウル県とクナイトラ県を除く12県のシリア政府、反体制勢力双方の支配地域において行われ、ダーイシュ(イスラーム国)が優勢なラッカ県でも実施されたという。
また調査は、2014年5月にシリア人のインタビュアーによって行われたという。
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ハマー県では、シリア人権監視団やSANA(7月9日付)によると、「住民の大多数がスンナ派からなる」ハッターブ町を反体制「武装テロ集団」が襲撃し、女性7人と子供1人を含む住民14人を「体制を支持している」として殺害した。
またSANA(7月9日付)によると、ウカイリバート町郊外で反体制武装集団が車に仕掛けた爆弾が誤爆し、多数の戦闘員が支障した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャッアール地区を軍ヘリコプターが「樽爆弾」などで空爆し、4人が死亡、これに対して反体制武装集団はシリア政府が支配する同市各所を砲撃、3人が死亡した。
また、アアザーズ市郊外のスーラーン・アアザーズ市で、シャームの民のヌスラ戦線と、北の拳大隊、ウマル・ファールーク大隊などからなる反体制武装集団が交戦した。
一方、SANA(7月9日付)によると、ダーラト・イッザ市、ラトヤーン村、ズィルバ村、シャイフ・アフマド村、クワイリス村、マンスーラ村、アターリブ市、バヤーヌーン町、ダイル・ジャマール村、ジュダイダ村、バーブ市、アナダーン市、タッル・リフアト市、フライターン市、マーリア市、アアザーズ市、ウワイジャ地区、タッル・シャイール村、マリーミーン村、ハーディル村、アレッポ市カースティールー地区、バニー・ザイド地区、サーフール地区、ハナーヌー地区、シャイフ・サイード地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、SANA(7月9日付)によると、ミスラーバー市、アッブ農場、アシュアリー農場、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ジスリーン町、ムライハ市北部郊外、ダーライヤー市、ザバダーニー市西部、ラアス・マアッラ町郊外の無人地帯、アッサール・ワルド村郊外の無人地帯、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、タイバ村、アイン・バイダー農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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クナイトラ県では、SANA(7月9日付)によると、ハッジャ村南部、ズバイダ村、クードナ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(7月9日付)によると、ウンク・ハワー村、ラッフーム村、東サラーム村、スルターニーヤ村、ウンム・シャルシューフ村、ハヌーラ村、ラスタン市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、バーバー・アムル特殊部隊大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(7月9日付)によると、ハーミディーヤ航空基地周辺、タイバ村、カフルシャラーヤー村、マジュダリヤー村、タッル・ディーニート村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(7月9日付)によると、ダルアー市・ヤードゥーダ村街道、アトマーン村周辺、インヒル市、ムザイリーブ町、ジュッバー村、ヤードゥーダ村・ヒルバト・ガザーラ町街道、ヤードゥーダ村・マクバラ村街道、ダルアー市カラク地区、スワイダーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(7月9日付)によると、フジャイジャト・サクル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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SANA(7月9日付)によると、イドリブ県で、大統領当選を記念してアサド大統領が発令した恩赦(2014年政令第22号)を受けて、反体制武装集団元メンバー50人が免罪となり、釈放された。
またヒムス県では、ガントゥー市、ラスタン市、タルビーサ市、ティール・マアッラー村、ジャンダル村、フルクルス町、ハスヤー町、クサイル市の反体制武装集団元メンバー55人が当局に投降したのち、免罪となり釈放された。
AFP, July 9, 2014、AP, July 9, 2014、ARA News, July 9, 2014、Champress, July 9, 2014、al-Hayat, July 10, 2014、July 11, 2014、Kull-na Shuraka’, July 9, 2014、al-Mada Press, July 9, 2014、Naharnet, July 9, 2014、NNA, July 9, 2014、Reuters, July 9, 2014、SANA, July 9, 2014、UPI, July 9, 2014などをもとに作成。
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シリア革命反体制勢力国民連立は、6日からトルコのイスタンブール郊外で開催していた総合委員会会合(113人が出席)で、ハーディー・バフラ氏をアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長の後任の議長に選出した。
クッルナー・シュラカー(7月9日付)によると、投票結果は以下の通り:
ハーディー・バフラ:62票
ムワッファク・ニールビーヤ:41票
ワリード・ウマリー:3票
無効票:7票
バフラ氏は1959年、ダマスカス県生まれ。米国の大学で学士取得後、サウジアラビアのジェッダの病院の委員長を務めるなど、長らくサウジアラビアに滞在してきた。
2012年2月のジュネーブ2会議では、シリア革命反体制勢力国民連立の代表団の団長を務めた。
また議長選出に続いて、副議長、事務局長の選挙が行われた。
副議長選挙の投票結果は以下の通り:
アブドゥルハキーム・バッシャール:69票
ムハンマド・カッダーフ:57票
ナグム・ガーディリー:57票
サーリム・ムスラト:56票
ヌーラー・アミール:40票



これによりバッシャール氏の当選が決まったが、残る4人の立候補者は過半数の票を得られなかったため、再投票が実施されたが、いずれも過半数の票を得られなかった。
再投票の結果は以下の通り:
ヌーラー・アミール:58票
ムハンマド・カッダーフ:57票
ナグム・ガーディリー:50票
サーリム・ムスラト:46票
一方、事務局長選挙の投票結果は以下の通り:
ハーリド・ハウジャ:58票
ナスル・ハリーリー:51票
いずれも過半数の票を獲得できなかったため、再投票が実施され、ナスル・ハリーリー氏が当選した。
再投票の結果は以下の通り:
ナスル・ハリーリー:62票
ハーリド・ハウジャ:50票
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フランス外務省報道官は、声明を出し、バフラ氏の議長就任への支持を表明した。
AFP, July 9, 2014、AP, July 9, 2014、ARA News, July 9, 2014、Champress, July 9, 2014、al-Hayat, July 10, 2014、Kull-na Shuraka’, July 9, 2014、al-Mada Press, July 9, 2014、Naharnet, July 9, 2014、NNA, July 9, 2014、Reuters, July 9, 2014、SANA, July 9, 2014、UPI, July 9, 2014などをもとに作成。
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