諸外国の動き(2014年7月18日)

国連の世界食糧計画(WFP)報道官は、ダマスカス郊外県ムウダミーヤト・シャーム市に7月14日から国連の人道支援物資(1万4,500人分の物資2,900箱)が搬入されていると発表した。

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国連の潘基文事務総長は記者団に対し、スタファン・デミストゥラ共同特別代表が近くシリアを訪問するだろう、と述べた。

AP(7月18日付)が伝えた。

AFP, July 18, 2014、AP, July 18, 2014、ARA News, July 18, 2014、Champress, July 18, 2014、al-Hayat, July 19, 2014、Kull-na Shuraka’, July 18, 2014、al-Mada Press, July 18, 2014、Naharnet, July 18, 2014、NNA, July 18, 2014、Reuters, July 18, 2014、SANA, July 18, 2014、UPI, July 18, 2014などをもとに作成。

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イラクの動き(2014年7月18日)

マダー・プレス(7月18日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)が、ニナワ県モスル市のキリスト教徒住民に対して、19日正午までにイスラーム教への改宗、特別税(ジズヤ)の納付、モスル市からの退去のいずれかを求め、これに従わない場合、「彼らに残されるのは剣しかない」と脅迫した。

これを受け、モスル市のキリスト教徒たちが避難を始めたという。

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サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がスパイカー軍事基地を襲撃、ヘリコプター発着所に対して自爆攻撃を行い、ヘリコプター3機を破壊した。

その後サラーフッディーン県作戦司令室は、治安部隊がスパイカー軍事基地を完全制圧したと発表した。

また、ダルーイーヤ郡では、治安部隊とダーイシュの交戦で、ダーイシュ戦闘員1人が死亡、警察官4人が死傷した。

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ディヤラ県では、警察の発表によると、治安部隊がミクダーディーヤ郡の三つの地区をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に奪還した。

マダー・プレス(7月18日付)が伝えた。

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キルクーク県では、マダー・プレス(7月18日付)によると、キルクーク市西部の各所で、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガとダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、50人以上が死傷した。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月18日付)によると、ファッルージャ市東部のカルマ郡をイラク軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員7人が死亡した。

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バービル県では、マダー・プレス(7月18日付)によると、ジュルフ・サフル地方・イスカンダリーヤ地方間でイラク軍、治安部隊、義勇兵がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、イラク軍側が5人、ダーイシュ側が14人死亡した。

AFP, July 18, 2014、AP, July 18, 2014、ARA News, July 18, 2014、Champress, July 18, 2014、al-Hayat, July 19, 2014、Kull-na Shuraka’, July 18, 2014、al-Mada Press, July 18, 2014、Naharnet, July 18, 2014、NNA, July 18, 2014、Reuters, July 18, 2014、SANA, July 18, 2014、UPI, July 18, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月18日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって制圧されたシャーイル・ガス採掘所奪還に向けて、シリア軍がヘリコプターなど増援部隊を派遣した。

なおシリア人権監視団は、シャーイル・ガス採掘所に対するダーイシュの襲撃・制圧(17日)によって、守衛、国防隊隊員ら少なくとも115人が殺害・処刑され、約270人の消息が不明のままだと発表した。

また同地に展開していたシリア軍は、シャーイル・ガス採掘所とヒジャール油田の間に位置する拠点から撤退したという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がブー・サラーヤー部族が暮らすシュマイティーヤ町、アイヤーシュ村、ハワーイジュ・シャーミヤ村、ハリータ村、ズガイル・シャーミヤ村、ムサッラブ村、アナバ村、タリーフ村を制圧した。 これに対して、シリア軍はハリータ村を3度にわたって空爆した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区でダーイシュ(イスラーム国)がイスラーム戦線と交戦、民間人1人が死亡、ダーイシュはダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市方面に後退した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・ハミース市北部郊外で、軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。 またARA News(7月18日付)によると、シリア軍第121連隊と国防隊が、ダーイシュによって占拠されているミールビーヤ村(シャッダーディー市郊外)への突入を試みた。

このほか、タッル・タムル町郊外のマナージール村近郊では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュの拠点を攻撃、人民防衛隊隊員3人とダーイシュ戦闘員5人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアアザーズ市を3回にわたり空爆する一方、ジハード主義武装集団がガイトゥーン村、ハラファトリー村を砲撃した。

その他の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ラアス・マアッラ町郊外の無人地帯をシリア軍が空爆、また同地一帯やヤルダー市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月18日付)によると、ザバディーン町郊外、ナシャービーヤ農場、アイン・タルマー渓谷、アーリヤ農場、アッブ農場、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、マシュラファ村郊外の無人地帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区をシリア軍が6回にわたって空爆し、ジハード主義武装集団の戦闘員3人を殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市で、軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、同地一帯にシリア軍が12回にわたり「樽爆弾」などを投下した。

また、カフルズィーター市広報局メンバーを名乗る活動家が、シリア軍によって塩素ガスが装填された「樽爆弾」が投下されたと主張した。

一方、SANA(7月18日付)によると、ムーリク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ヒーシュ殉教者旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市サーフール地区に「樽爆弾」を投下した。 一方、SANA(7月18日付)によると、アレッポ市ジュダイダ地区、自由貿易地区、カフルハムラ村、フライターン市、マーリア市、ナアナーイー村、ハーン・アサル村、アンジャーラ村、ハイヤーン町、ジュッブ・サファー村、マンスーラ村、ズィルバ村、ICARDA周辺、タッル・リフアト市、シャイフ・ルトフィー村、アレッポ市シャイフ・サイード地区、ブスターン・バーシャー地区、マルジャ地区、インザーラート地区、シャッアール地区、シュカイフ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(7月18日付)によると、ハサカ市の複数カ所でにシックルディスタン移行期民政局アサーイシュ本部、ハサカ消防隊本部、アズィーズィーヤ地区検問所、バンクー遊園地検問所を狙った爆発が発生した。

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クナイトラ県では、SANA(7月18日付)によると、カフターニーヤ町、ウーファーニヤー村、ウンム・バーティナ村、クルーム丘・ジャバー、アブー・イスマーイール農場、クードナ・ダム周辺、タッル・マハッス村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月18日付)によると、ダルアー市内各所、ブスラー・シャーム市、サムリーン村、フラーク市、ヌアイマ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月18日付)によると、ヒルバト・シャイハー村、ワーディー・カフフ村、ウンム・シャルシューフ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月18日付)によると、カフルナジュド村、バサーミス村、ナリラヤー村、アルバイーン山周辺、サルマーニーヤ村周辺、ビンニシュ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 18, 2014、AP, July 18, 2014、ARA News, July 18, 2014、Champress, July 18, 2014、al-Hayat, July 19, 2014、Kull-na Shuraka’, July 18, 2014、al-Mada Press, July 18, 2014、Naharnet, July 18, 2014、NNA, July 18, 2014、Reuters, July 18, 2014、SANA, July 18, 2014、UPI, July 18, 2014などをもとに作成。

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クルド民族主義勢力の動き(2014年7月18日)

ハサカ県では、ARA News(7月19日付)によると、ハサカ県ムフティー地区で、民主統一党などが中心となって、ダーイシュ(イスラーム国)の侵攻を受けるアレッポ県アイン・アラブ市(コバネ市)との連帯を訴えるデモが行われ、住民数百人が参加した。

ARA News, July 19, 2014
ARA News, July 19, 2014

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シリア・クルド国民評議会は、ハサカ県カーミシュリー市で大会を開き、国内情勢などについて討議、西クルディスタン移行期民政局(ジャズィーラ地区)立法評議会(ディーワーン)が13日に承認した「民主的自治区自衛義務遂行法」(いわゆる兵役法)を「20歳代の若者の人口流出の恐れがある」として拒否することを確認した。

ARA News, July 18, 2014
ARA News, July 18, 2014

AFP, July 18, 2014、AP, July 18, 2014、ARA News, July 18, 2014、Champress, July 18, 2014、al-Hayat, July 19, 2014、Kull-na Shuraka’, July 18, 2014、al-Mada Press, July 18, 2014、Naharnet, July 18, 2014、NNA, July 18, 2014、Reuters, July 18, 2014、SANA, July 18, 2014、UPI, July 18, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月18日)

アレッポ県で活動するハズム運動など「穏健な」武装集団8組織は、共同声明を出し「土地を荒廃させた者たちへの戦い」と銘打って、シャームの民のヌスラ戦線に対する攻撃を開始したと発表した。

声明において、ハズム運動らは、アレッポ市救済のための部隊派遣の合意をヌスラ戦線が履行していないと批判、同合意に違反した部隊、戦闘員をシャリーア委員会で処罰すると表明、ヌスラ戦線にアレッポ市への進軍を求めた。

共同声明を出した8組織は以下の通り:

Kull-na Shuraka', July 19, 2014
Kull-na Shuraka’, July 19, 2014

1. ハズム運動

2. 第13師団

3. 第101師団

4. 山地の鷹

5. ハック戦闘戦線

6. シリア革命家戦線

7. アンサール師団

8. フルサーン・ハック旅団

AFP, July 18, 2014、AP, July 18, 2014、ARA News, July 18, 2014、Champress, July 18, 2014、al-Hayat, July 19, 2014、July 20, 2014、Kull-na Shuraka’, July 18, 2014、July 19, 2014、al-Mada Press, July 18, 2014、Naharnet, July 18, 2014、NNA, July 18, 2014、Reuters, July 18, 2014、SANA, July 18, 2014、UPI, July 18, 2014などをもとに作成。

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