諸外国の動き:米・サウジ外相会談(2014年9月22日)

ジョン・ケリー米国務長官は国連総会出席のためにニューヨークを訪れているサウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣、フィリップ・ハモンド英外務大臣らと相次いで会談し、ダーイシュへの対応などについて協議した。

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ヌマン・クルトゥルムシュ副首相は、アイン・アラブ市郊外一帯での戦闘激化により、13万人以上の避難民がトルコに避難したと発表した。

AFP, September 22, 2014、AP, September 22, 2014、ARA News, September 22, 2014、Champress, September 22, 2014、al-Hayat, September 23, 2014、Kull-na Shuraka’, September 22, 2014、al-Mada Press, September 22, 2014、Naharnet, September 22, 2014、NNA, September 22, 2014、Reuters, September 22, 2014、SANA, September 22, 2014、UPI, September 22, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き:アドナーニー報道官、米仏人らの殺害を支持者に呼びかける(2014年9月22日)

ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・ムハンマド・アドナーニー報道官と思われる人物が音声声明(https://www.youtube.com/watch?v=J63m2sBAJYc)を出し、イラクとシリアでダーイシュ掃討をめざす国際的同盟の参加者、とりわけ米国人とフランス人の殺害を支持者に呼びかけた。

アドナーニー報道官は「米国人、そしてイギリス人、フランス人といった欧州人、オーストラリア人、カナダ人といった背教者を一人でも殺すことができれば…、アッラーに身を委ね、いかなる手段を用いてでも殺せ…。背教者が民間人でも軍人でも、同じ裁きを受ける」と述べた。

アドナーニー報道官はシャームの民のヌスラ戦線の元報道官。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市郊外一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュの車輌などへの攻撃を強化し、その進軍を止めた。

戦闘にはラッカ県でダーイシュから追放された非クルド人の反体制戦闘員も参加しているという。

なお、この戦闘で未明以降のダーイシュ戦闘員死者数は21人に達しているという。

また同監視団によると、アイン・アラブ市住民約5,000人が避難していたトルコから同市に戻ろうとしたが、トルコ領内で足止めされ、入国を阻止される一方、シリア領内からトルコ領への負傷者、病人の搬送が遅れているという。

トルコからシリアに戻ろうとする避難民の一部は、トルコ領内での処遇の悪さに不満を訴えているという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境沿いのラアス・アイン市西部郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュの装甲車2輌を破壊、複数の戦闘員を殺傷した。

一方、SANA(9月22日付)によると、アーリヤ村、アブドゥルアズィーズ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市カナーマート地区、ハラビーヤ交差点、スィヤーサ橋一帯、シャアファ市のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを空爆した。

AFP, September 22, 2014、AP, September 22, 2014、ARA News, September 22, 2014、Champress, September 22, 2014、al-Hayat, September 23, 2014、Kull-na Shuraka’, September 22, 2014、al-Mada Press, September 22, 2014、Naharnet, September 22, 2014、NNA, September 22, 2014、Reuters, September 22, 2014、SANA, September 22, 2014、UPI, September 22, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:「穏健な反体制派」幹部が爆殺(2014年9月22日)

イドリブ県では、『ハヤート』(9月23日付)によると、「穏健な反体制派」と目されるハズム運動の治安部門責任者のハーリド・アフマド氏(アブー・アリー)がマアッラト・ヌウマーン市で爆殺された。

何者かがアフマド氏の車に仕掛けられた爆弾が爆発して、死亡したという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥッハーニーヤ町一帯で、シリア軍とウンマ軍などからなる反体制武装集団の戦闘が続いた。

またシリア軍はハムーリーヤ市に対して4度にわたり空爆を行い、8人が死亡した。

一方、SANA(9月22日付)によると、シリア軍、国防隊がアドラー市旧市街周辺を制圧、同市内への突入を開始した。

シリア軍はまた、タッル・クルディー町、タッル・サワーン、タイバ村、ザマルカー町、ハラスター市、ビラーリーヤ村、カースィミーヤ町、ザマーニーヤ村、ダーライヤー市、マシュラファ村無人地帯、ラアス・マアッラ町無人地帯、アッサール・ワルド町無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルズィーター市、サイヤード村を空爆する一方、反体制武装集団がムハルダ市を砲撃し、女性3人を含む20人が負傷した。

一方、SANA(9月22日付)によると、サイヤード村、ザカート村、ラターミナ町、カフルズィーター市、アルバイーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルミーン南部で、シリア軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦した。

またシリア軍はタマーニア町を空爆した。

一方、SANA(9月22日付)によると、アブー・ズフール町、タラブ村、サルジャ村、サラーキブ市、イフスィム村、マアッルザーフ町、マアッルダブサ村、カフルナジュド村、ハッルーズ村、ナフラ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(9月22日付)によると、アイン・フサイン村、ダイル・フール村、アブー・サナースィル丘、ラスタン市、ヒムス市ワアル地区農園地帯、シャーイル山(ハマー県)西部一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(9月22日付)によると、ダルアー市各所、ダイル・アダス村、ジーザ町、インヒル市、タッル・フドル、アトマーン村・タファス市間、アトマーン村、アクラバ村、ヒルバト・ガザーラ町南部で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(9月22日付)によると、ビイル・アジャム村、ジュバーター・ハシャブ村、ブライカ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(9月22日付)によると、ハドラ村、バイト・シュルーク村、トゥールース村、アティーラ村、シャフルーラ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(9月22日付)によると、タッル・リフアト市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 22, 2014、AP, September 22, 2014、ARA News, September 22, 2014、Champress, September 22, 2014、al-Hayat, September 23, 2014、Kull-na Shuraka’, September 22, 2014、al-Mada Press, September 22, 2014、Naharnet, September 22, 2014、NNA, September 22, 2014、Reuters, September 22, 2014、SANA, September 22, 2014、UPI, September 22, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:自由シリア軍参謀委員会解任(2014年9月22日)

シリア革命反体制派勢力国民連立は声明を出し、自由シリア軍参謀委員会(最高軍事評議会)を解任、1ヶ月以内に新参謀委員会を発足することを決定した。

また連立は、9月17日にトルコのガズィアンテップ市で開催された参謀委員会会合での決定を無効とする判断を下した。

この会合は、開催日程が告知されないままに開かれ、アブドゥルイラーフ・バシール参謀長らが出席できず、シリア革命家戦線、シャーム軍団、ハズム運動、ハック戦線、カースィム・サアドッディーン大佐、ファーディー・アースィミー氏、ハラジュ・ハンムード氏が参謀委員会からの脱会を宣言していた。

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クッルナー・シュラカー(9月22日付)は、国連総会に併せてニューヨークを訪問中のシリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長は、サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣、トルコのメルヴュト・チャウシュオール外務大臣と会談した、と報じた。

会談では、ダーイシュ(イスラーム国)への対応などについて協議がなされ、アサド政権に体現される独裁体制の打倒なくしてテロ撲滅は不可能だという点で意見が一致したという。

AFP, September 22, 2014、AP, September 22, 2014、ARA News, September 22, 2014、Champress, September 22, 2014、al-Hayat, September 23, 2014、Kull-na Shuraka’, September 22, 2014、al-Mada Press, September 22, 2014、Naharnet, September 22, 2014、NNA, September 22, 2014、Reuters, September 22, 2014、SANA, September 22, 2014、UPI, September 22, 2014などをもとに作成。

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