米軍などによるシリア爆撃:4県を爆撃(2014年9月29日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合が、ラッカ市各所、タッル・アブヤド市近郊のアイン・アルース学校などのダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

複数の地元筋によると、この空爆でラッカ市に停電が発生した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているマンビジュ市の穀物庫を空爆し、ダーイシュ戦闘員だけでなく、民間人も死亡した模様。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているヒシャーム村近郊のCONOCOガス工場を空爆した。

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合が、ハサカ市郊外(ARA News(9月29日付)によると、対イラク国境のハムダーン村など)を空爆した。

AFP, September 29, 2014、AP, September 29, 2014、ARA News, September 29, 2014、Champress, September 29, 2014、al-Hayat, September 30, 2014、Kull-na Shuraka’, September 29, 2014、al-Mada Press, September 29, 2014、Naharnet, September 29, 2014、NNA, September 29, 2014、Reuters, September 29, 2014、SANA, September 29, 2014、UPI, September 29, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:ダーイシュがアイン・アラブ5キロの地点まで進軍(2014年9月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市南部・南東部5キロの地点まで進軍し、同市に迫撃砲を撃ち、住民5人が死傷した。

またアイン・アラブ市郊外では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュが交戦し、双方に57人の死者が出た。

なお、ダーイシュの進軍を受け、トルコ軍の戦車、装甲車約40輌がアイン・アラブ市北部の丘陵地帯(トルコ領内)に展開した。

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ラッカ県では、ARA News(9月29日付)によると、タッル・アブヤド市郊外のアイン・イーサー市で、ダーイシュ(イスラーム国)がクルド人住民約100人を拘束した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(9月29日付)によると、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、タカーヤー通り、ムーハサン市およびその周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団などによると、ドゥーマー市で、ウンマ軍司令官の車に仕掛けられた爆弾2発が爆発し、司令官護衛のアブー・マフムード・シャイフ・バクリー氏が負傷した。

Kull-na Shuraka', September 29, 2014
Kull-na Shuraka’, September 29, 2014

またタッル・クルディー町およびドゥーマー市周辺で、シリア軍がジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍兵士2人が死亡した。

また両者は、ハーン・シャイフ・キャンプ近郊、ドゥッハーニーヤ町一帯で、シリア軍はシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、同地を砲撃、線党員複数が死亡した。

一方、SANA(9月29日付)によると、シリア軍が反体制武装集団との戦闘の末、タッル・サワーン町およびその周辺の工場、農園一帯を制圧した。

またシリア軍は、タッル・クルディー町郊外、アイン・タルマー渓谷、ザマーニーヤ村、カースィミーヤ町、ビラーリーヤ村、ドゥーマー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(9月29日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ハーッラ市北西部、西ガーリヤ村一帯をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(9月29日付)によると、ダーイル町、ヌアイマ村、タファス市、ヤードゥーダ村にある「自由シリア軍」やハウラーン・ファッルージャ旅団の拠点などに対して、シャームの民のヌスラ戦線が爆弾を仕掛けた車を突入させ、多数の戦闘員、住民が死傷した。

ダイル・アダス村、ティースィヤー村、ダルアー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区一帯をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(9月29日付)によると、ラスタン市、ウンム・リーシュ村、ドゥワイビーヤ村、ガジャル村、ブルジュ・カーイー村、アブー・サナースィル、ジャッブーリーン村、ウンム・シャルシューフ村、ガントゥー市、シャーイル山(ハマー県)西部一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町、サイヤード村をシリア軍が空爆した。

一方、SANA(9月29日付)によると、ムーリク市、ラターミナ町、カフルズィーター市一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区の空文情報部近くで、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員が、アンサール・ディーン戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

アンサール・ディーン戦線は、ムハージリーン・ワ・アンサール軍、シャームの暁イスラーム運動、シャーム・イスラーム運動、ハドラー大隊などからなる。

一方、SANA(9月29日付)によると、ハーン・アサル村、ダイル・ハーフィル市、アウラム・クブラー町、アルド・マッラーフ地区、アレッポ市ハナーヌー地区、旧市街、ライラムーン地区、ザフラト・シャルファ地区、サラーフッディーン地区、アアザミーヤ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市、タマーニア町、タフタナーズ市、マアッラトミスリーン市、フバイト村、ジャルジャナーズ町、タルマナス町、シャイフ・ムスタファー村一帯を空爆し、子供2人を含む8人が死亡した。

一方、SANA(9月29日付)によると、マアッラトミスリーン市、マアッラト・ヌウマーン市、カフルラーター村、フバイト村、ヒーラ村、クーリーン村、タマーニア町、ハーン・シャイフーン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、バッタール旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 29, 2014、AP, September 29, 2014、ARA News, September 29, 2014、Champress, September 29, 2014、al-Hayat, September 30, 2014、Kull-na Shuraka’, September 29, 2014、al-Mada Press, September 29, 2014、Naharnet, September 29, 2014、NNA, September 29, 2014、Reuters, September 29, 2014、SANA, September 29, 2014、UPI, September 29, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き:ムアッリム外相が国連総会で演説(2014年9月29日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)は、国連総会で一般討論演説を行った。

演説のなかで、ムアッリム外務在外居住者大臣は「シリアはテロとの戦いに向けた国際社会のあらゆる努力と戦いを、無実の民間人の声明に重きを置き、また主権のもと、国際法に従って支持する」と述べた。

ムアッリム外務在外居住者大臣はまた「我々は、タクフィール主義テロ理想の世界への危険な拡散に一致団結して対抗する時は来ていないのか?…。国連安保理決議第2170号が採択されて以降、その実施に向けた真摯な行動に未だ接していない…。これらのテロ組織へのあらゆる支援がいまだに行われている。我々が目にしてきたのは、自国の政策課題を実現しようとする米国の二重基準や同盟であり、米国が言うところの「穏健」なグループに武器、資金、教練を提供している」と述べ、米国を批判した。

そのうえで、国際社会に対して「多元的選挙において自らの大統領を選出したシリア国民の意思」を尊重し、シリア政府と協力する必要があると呼びかけた。

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ファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣(兼軍武装部隊副司令官)は、総司令部将官らとともに、軍によって完全制圧されたダマスカス郊外県アドラー市旧市街およびウンマーリーヤ地区を視察した。

SANA(9月29日付)が伝えた。

SANA, September 29, 2014
SANA, September 29, 2014

AFP, September 29, 2014、AP, September 29, 2014、ARA News, September 29, 2014、Champress, September 29, 2014、al-Hayat, September 30, 2014、Kull-na Shuraka’, September 29, 2014、al-Mada Press, September 29, 2014、Naharnet, September 29, 2014、NNA, September 29, 2014、Reuters, September 29, 2014、SANA, September 29, 2014、UPI, September 29, 2014などをもとに作成。

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