イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年9月6日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラッカ県タッル・アブヤド通りのアンダルス・パン製造所を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員9人を含む25人が死亡した。

また、ダーイシュが訓練キャンプとして使用している前哨基地に対してもシリア軍は空爆を行い、戦闘員6人が死亡したほか、ダーイシュがイスラーム法廷として使用しているラッカ市の財務局も空爆を受けた。

これに関して、SANA(9月6日付)は、シリア軍がラッカ県内のダーイシュの武器弾薬庫複数カ所を攻撃・破壊し、多数の戦闘員を殺傷したと報じた。

AFP, September 6, 2014、AP, September 6, 2014、ARA News, September 6, 2014、Champress, September 6, 2014、al-Hayat, September 7, 2014、Kull-na Shuraka’, September 6, 2014、al-Mada Press, September 6, 2014、Naharnet, September 6, 2014、NNA, September 6, 2014、Reuters, September 6, 2014、SANA, September 6, 2014、UPI, September 6, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:ダーイシュがレバノン軍兵士を斬首(2014年9月6日)

アナトリア通信(9月6日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)が、拘束中のレバノン軍兵士のアッバース・ムドリジュ軍曹を斬首した。

ムドリジュ軍曹が脱走を試みたために処刑したのだという。

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NNA(9月6日付)によると、ベカーア県バアルベック郡カーア村で、レバノン軍偵察部隊がシリア人武装集団と遭遇し、交戦、1人を射殺した。

またアルサール村郊外のワーディー・ラアヤーンで、ヒズブッラー戦闘員が武装集団と交戦した。

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ベカーア県バアルベック郡アルサール村のアリー・フジャイリー村長は、『リワー』(9月6日付)に対し、同村で8月初めに武装集団(シャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)に拉致された内務治安軍総局隊員らの釈放をめぐる交渉について、仲介にあたっているのがカタールではなく、シリアだと語った。

AFP, September 6, 2014、Anadolu Ajansı, September 6, 2014、AP, September 6, 2014、ARA News, September 6, 2014、Champress, September 6, 2014、al-Hayat, September 7, 2014、Kull-na Shuraka’, September 6, 2014、al-Liwa’, September 6, 2014、al-Mada Press, September 6, 2014、Naharnet, September 6, 2014、NNA, September 6, 2014、Reuters, September 6, 2014、SANA, September 6, 2014、UPI, September 6, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年9月6日)

ダマスカス県では、SANA(9月6日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月6日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、フサイニーヤ町、アイン・タルマー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(9月6日付)によると、ダルアー市ヤルムーク学校一帯、ビラール・ハバシー・モスク一帯、ヤードゥーダ村・ハッラーブ・シャフム村街道、インヒル市、アトマーン村、ナワー市、フラーク市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(9月6日付)によると、マムティナ村、カフターニーヤ町、ウンム・バーティナ村南東部、マジュドゥーリヤー村、西サムダーニーヤ村、ハリーマー村、マスハラ村、マスハラ丘で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(9月6日付)によると、マンビジュ市、ダイル・ハーフィル市、ハナースィル市東部、カフルハムラ村、マンスーラ村、アレッポ市シャイフ・アフマド地区、ハイダリーヤ地区、スライマーン・ハラビー地区、ビンヤーミーン地区、ジャンドゥール地区、ラーシディーン地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(9月6日付)によると、ウンム・シャルシューフ村、アブー・サナースィル丘、バドウ丘、西サムダーニーヤ村・東サラーム村間、アイン・フサイン村、サアン村、ターウシャーウィーシュ村、シャーイル山(ハマー県)西部、ラスタン市などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(9月6日付)によると、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺、ハーミディーヤ航空基地周辺、ウンム・ジャリーン村、カフルシャラーヤー村、ラーミー村、アブー・ズフール町、バラーギーティー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 6, 2014、AP, September 6, 2014、ARA News, September 6, 2014、Champress, September 6, 2014、al-Hayat, September 7, 2014、Kull-na Shuraka’, September 6, 2014、al-Mada Press, September 6, 2014、Naharnet, September 6, 2014、NNA, September 6, 2014、Reuters, September 6, 2014、SANA, September 6, 2014、UPI, September 6, 2014などをもとに作成。

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「国民和解」(停戦)をめぐる動き(2014年9月6日)

ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(9月6日付)によると、シリア政府がダーイシュ(イスラーム国)の台頭に対処するため、ヒムス県ワアル地区で反体制武装集団と停戦に合意した。

この停戦合意は、①ワアル地区内の武装集団による武装解除免除、②同地区への食糧搬入、③政府機関の再開、④シリア国旗の掲揚、⑤軍による攻撃停止の保証、を骨子とし、シリア政府が当初は拒否していた内容だという。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(9月6日付)によると、ハサカ市グワイラーン地区で籠城する反体制武装集団とシリア軍との停戦交渉が決裂し、シリア軍が砲撃を再開した。

同報道によると、停戦交渉では、①反体制武装集団の武装解除、②武装集団のグワイラーン地区からの撤退、③シリア国旗の掲揚と、同地区の行政を担う地元評議会の設置、④武装集団のシリア軍への参加、を骨子とするという。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(9月6日付)によると、第4師団本部で、シリア軍とダーライヤー市の反体制活動家が停戦交渉を行った。

シリア軍の交渉団はガッサーン・ビラール准将が務め、同県のムフティーの仲介のもと、反体制活動家の代表ムウタッズ・ムラード氏らと交渉を行った。

交渉において、ムラード氏は、両者の間での信頼醸成の必要を強調する一方、シリア軍による「虐殺」がこれを困難にしていると主張したのに対し、ビラ―ル准将は、「虐殺」を行ったのがシリア軍ではなく、反体制武装集団と答えたという。

交渉では、①シリア軍の再展開(撤退)、住民の帰宅の行程の合意、②女性、子供ら住民300人の釈放、③シリア政府支配地域でのダーライヤー市民の監視の停止、が争点となり、ビラ―ル准将は③については同意したが、①②については消極的な姿勢を示したという。

AFP, September 6, 2014、AP, September 6, 2014、ARA News, September 6, 2014、Champress, September 6, 2014、al-Hayat, September 7, 2014、Kull-na Shuraka’, September 6, 2014、al-Mada Press, September 6, 2014、Naharnet, September 6, 2014、NNA, September 6, 2014、Reuters, September 6, 2014、SANA, September 6, 2014、UPI, September 6, 2014などをもとに作成。

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