諸外国の動き:トルコが対シリア国境に緩衝地帯設置を主唱(2014年9月27日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、シリア、イラクでのダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向けた国際的な同盟への参加の是非に関して、「空爆だけでは不充分で、こうしたテロ組織を殲滅できない。トルコ軍が補足的な役割を果たす」と述べ、トルコ・シリア国境地帯での緩衝地帯の設置に向けた計画を実施するため、国際社会、地域の理解と協力が必要だと立場を示した。

ARA News(9月27日付)が伝えた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は国連総会で一般討論演説を行った。

シリア情勢に関して、ラブロフ外務大臣は、国連憲章に基づき、シリア政府との協力のもと、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」を行うべきだと主張した。

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中国の王毅外務大臣は、国連総会で一般討論演説を行った。

シリア情勢に関して、王外務大臣は、同国危機の平和的解決を求めるとともに、国連憲章、国連安保理決議に従って、すべての当事者の協調のもと、イスラーム国に対する「テロとの戦い」を推し進めるべきとの立場を示した。

AFP, September 27, 2014、AP, September 27, 2014、ARA News, September 27, 2014、Champress, September 27, 2014、al-Hayat, September 28, 2014、Kull-na Shuraka’, September 27, 2014、al-Mada Press, September 27, 2014、Naharnet, September 27, 2014、NNA, September 27, 2014、Reuters, September 27, 2014、SANA, September 27, 2014、UPI, September 27, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:「自由シリア軍」が人質解放の仲介を準備(2014年9月27日)

ムスタクバル潮流のジャマール・ジャッラーフ議員は、ムスタクバル・テレビ(9月27日付)で、「自由シリア軍」が、拘束中のレバノン軍兵士・内務治安軍総局隊員の解放のため、シャームの民のヌスラ戦線との交渉を仲介しようとしていると述べた。

ただし、実際の交渉はまだ行われていないという。

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ナハールネット(9月27日付)は、シャームの民のヌスラ戦線が、拘束中のレバノン軍兵士・内務治安軍総局隊員の解放をめぐる交渉に関して、「ヒズブッラーが交渉を妨害することをレバノン当局が黙認している」と非難するビデオ声明を出した、と伝えた。

AFP, September 27, 2014、AP, September 27, 2014、ARA News, September 27, 2014、Champress, September 27, 2014、al-Hayat, September 28, 2014、Kull-na Shuraka’, September 27, 2014、al-Mada Press, September 27, 2014、al-Mustaqbal TV, September 27, 2014、Naharnet, September 27, 2014、NNA, September 27, 2014、Reuters, September 27, 2014、SANA, September 27, 2014、UPI, September 27, 2014などをもとに作成。

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米軍などによるシリア爆撃:アイン・アラブ郊外、ラッカ、ヒムスを爆撃(2014年9月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合に所属すると思われる戦闘機が、アイン・アラブ市南東部のスィー・タラブ村にあるダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市およびその周辺で、米軍など有志連合に所属する戦闘機の空爆によるものと思われる爆発が31回起こった。

これに関して、ARA News(9月27日付)は、未明に行われた空爆が、ラッカ市内のダーイシュ拠点に対して15回にわたって行われた他、前哨基地、第17師団基地、マカッス検問所、タブカ航空基地なども標的となったと伝えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍など有志連合に所属すると思われる戦闘機が、タドムル市当方のハマード砂漠地帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ハサカ県では、ARA News(9月28日付)によると、米軍など有志連合が、シャダーディー市、マルカダ市、フール市などのダーイシュ拠点、ハートゥーニーヤ村の教練キャンプを空爆した。

AFP, September 27, 2014、AP, September 27, 2014、ARA News, September 27, 2014、September 28, 2014、Champress, September 27, 2014、al-Hayat, September 28, 2014、Kull-na Shuraka’, September 27, 2014、al-Mada Press, September 27, 2014、Naharnet, September 27, 2014、NNA, September 27, 2014、Reuters, September 27, 2014、SANA, September 27, 2014、UPI, September 27, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:シリア軍がアドラー市ウンマーリーヤ地区を制圧(2014年9月27日)

ダマスカス郊外県では、SANA(9月27日付)によると、シリア軍が、国防隊の支援のもと、アドラー市旧市街、アドラー市新市街(ウンマーリーヤ地区、スィナーイーヤ地区、周辺農園地帯)の「武装テロ集団」を放逐し、両市を制圧した。

軍武装部隊総司令部が発表した。

またレバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村に面するカラムーン地方無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(9月27日付)によると、ダイル・ザウル市ブー・サイード通りなどで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(9月27日付)によると、ムーリク市、カフルズィーター市、ラターミナ町、マサーフィナ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(9月27日付)によると、ラスタン市、ラッフーム村、アイドゥーン村、ウンム・スィルジュ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(9月27日付)によると、アトマーン村、ヒルバト・ムライハ村、ジャダル村、ダイル・アダス村、ナワー市、インヒル市、アクラバー村、アイン・バーシャー村、ヒルバト・ガザーラ町、ダルアー市旧税関地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(9月27日付)によると、マアッルディブサ村、イドリブ市・アイン・シャビーブ村街道、アルバイーン山一帯、ナイラブ村近郊、タマーニア町、サイヤード村、フバイト村、ハフサルジャ村、マアッラト・ヌウマーン市、スカイク村、タッルアース村、タイイバート村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(9月27日付)によると、アレッポ市マイサル地区、サーフール地区、バウワービーヤ地区、ライラムーン地区、バニー・ザイド地区、ラーシディーン地区、ヒルバト・マアージール村、アルド・マッラーフ地区、クナイトラート村、バーブ市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ハック旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が撃ったと思われる迫撃砲弾複数発がアイン・アラブ市内東部に着弾した。

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ラタキア県では、SANA(9月27日付)によると、シャーキリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 27, 2014、AP, September 27, 2014、ARA News, September 27, 2014、Champress, September 27, 2014、al-Hayat, September 28, 2014、Kull-na Shuraka’, September 27, 2014、al-Mada Press, September 27, 2014、Naharnet, September 27, 2014、NNA, September 27, 2014、Reuters, September 27, 2014、SANA, September 27, 2014、UPI, September 27, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:ムアッリム外相がラブロフ露外相と会談(2014年9月27日)

国連総会に出席するためニューヨークを訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談、イスラーム国、シャームの民のヌスラ戦線などに対する「テロとの戦い」などへの対応について意見を交わした。

ムアッリム外務在外居住者大臣はまた、スーダン、アルジェリア、北朝鮮の外務大臣らとも会談した。

SANA(9月27日付)が伝えた。

AFP, September 27, 2014、AP, September 27, 2014、ARA News, September 27, 2014、Champress, September 27, 2014、al-Hayat, September 28, 2014、Kull-na Shuraka’, September 27, 2014、al-Mada Press, September 27, 2014、Naharnet, September 27, 2014、NNA, September 27, 2014、Reuters, September 27, 2014、SANA, September 27, 2014、UPI, September 27, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:ヌスラ戦線がアラブ諸国への報復を宣言(2014年9月27日)

シャームの民のヌスラ戦線のアブー・フィラース・スーリー報道官はビデオ声明(https://www.youtube.com/watch?v=gBkK0T5NutE)を出し、米国など有志連合によるシリア空爆がダーイシュ(イスラーム国)だけでなくヌスラ戦線も標的としていることに関して「これはヌスラ戦線に対する戦争ではない。イスラームに対する戦争だ」と主張した。

アブー・フィラース報道官は「牧畜国が指導するシオニスト・ペトロスタン同盟による悪の枢軸がシャームのくにぐにへの攻撃を行った」と述べ、米国、アラブ諸国、そしてイスラエルを非難したうえで、シリア空爆に参加しているサウジアラビアなどアラブ諸国が「恥ずべき行為を行った。これによって世界中のジハード武装勢力がこれらの国を攻撃リストに加えるになろう」と脅迫し、「我々は長い戦争のなかにいる。この戦争は数ヶ月、数年では終わらない。我々は数十年に続くであろう戦争のなかにある」と付言した。

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クッルナー・シュラカー(9月27日付)によると、アレッポ県アイン・アラブ市で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と自由シリア軍タフルール旅団が、ダーイシュ(イスラーム国)に対抗するための合同作戦司令室を設置した。

Kull-na Shuraka', September 27, 2014
Kull-na Shuraka’, September 27, 2014

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シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長は国連総会で演説し、アサド政権が「シリアにおけるテロを作り出した」と非難、「地域におけるテロ撲滅は、アサド政権打倒と切り離せない」と主張した。

AFP, September 27, 2014、AP, September 27, 2014、ARA News, September 27, 2014、September 28, 2014、Champress, September 27, 2014、al-Hayat, September 28, 2014、Kull-na Shuraka’, September 27, 2014、September 28, 2014、al-Mada Press, September 27, 2014、Naharnet, September 27, 2014、NNA, September 27, 2014、Reuters, September 27, 2014、SANA, September 27, 2014、UPI, September 27, 2014などをもとに作成。

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