米軍などによるシリア爆撃:アイン・アラブ一帯爆撃(2014年9月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団と地元調整委員会によると、米軍など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)が接近するアイン・アラブ市東部および南部郊外を空爆した(ただし米中央軍による発表なし)。

ARA News(9月30日付)によると、この空爆でダーイシュのアミールの一人ウスマーン・サーリフ・シュアイビー氏が死亡した。

AFP, September 30, 2014、AP, September 30, 2014、ARA News, September 30, 2014、Champress, September 30, 2014、al-Hayat, October 1, 2014、Kull-na Shuraka’, September 30, 2014、al-Mada Press, September 30, 2014、Naharnet, September 30, 2014、NNA, September 30, 2014、Reuters, September 30, 2014、SANA, September 30, 2014、UPI, September 30, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ウンマ軍副司令官暗殺(2014年9月30日)

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(10月1日付)によると、ハラスター市で、ウンマ軍副司令官でファトフ・シャーム旅団司令官のファフド・マフムード・クルディー氏(アブー・マフムード)が何者かに撃たれて死亡した。

またマサール・プレス(9月30日付)によると、ハラスター市、アルバイン市一帯で、シリア軍と反体制武装集団が交戦し、シリア軍兵士11人、戦闘員5人が死亡した。

一方、SANA(9月30日付)によると、ハラスター市、アルバイン市、シャイフーニーヤ村、フーシュ・アシュアリー農場、タッル・クルディー町郊外、ドゥッハーニーヤ町、アイン・タルマー渓谷、ザマーニーヤ村郊外、ビラーリーヤ村郊外、カースィミーヤ町郊外、ザブディーン村南西部郊外、ダーライヤー市、カラムーン山地無人地帯、サアサア町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', September 30, 2014
Kull-na Shuraka’, September 30, 2014

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ハマー県では、マサール・プレス(9月30日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がズグバ村、ラスム・ガジーヤ村、ウンム・トゥータ村を襲撃し、シリア軍兵士25人を殺害、同地を制圧した。

この戦闘でダーイシュ戦闘員8人も死亡したという。

一方、SANA(9月30日付)によると、ムーリク市、ブワイダ村、カフルズィーター市、ラハーヤー村、ザカート村、マサースィナ村、中カスタル村、南カスタル村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(10月1日付)によると、アイン・アラブ市郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がイスラーム(ダーイシュ)と交戦し、戦車2輌を破壊した。

また、ARA News(9月30日付)によると、ダーイシュは8月に拘束したクルド人学生(アイン・アラブ市出身者)75人を解放した。

一方、SANA(9月30日付)によると、アレッポ市航空士官学校一帯、自由貿易区、インザーラート地区、歩兵士官学校周辺、バーブ・ハディード地区、旧市街、バーブ・ナイラブ地区、ラーシディーン地区、ハルワーニーヤ地区、シュカイフ地区、サーフール地区、フライターン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(9月30日付)によると、イラク国境に面するヤアルビーヤ市の東部一帯と南部郊外の11カ村(西クルディスタン移行期民政局が実効支配)をダーイシュ(イスラーム国)が制圧した。

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ダマスカス県では、SANA(9月30日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(9月30日付)によると、ハッラーブ・シャフム村、ダーイル市・タファス市街道、アトマーン村・タファス市街道、ナワー市、インヒル市、シャイフ・マスキーン市、カルファ村、スーラ村、ブスラー・シャーム市、カムーナ村、ヒルバト・ガザーラ町周辺、ダルアー市旧税関地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ムハージリーン・ワ・アンサール軍の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(9月30日付)によると、マスハラ村、ルワイヒーナ村、カフル・ナースィジュ村、タルジャナ村、西サムダーニーヤ村、ヒルバト・スルターナ村、スワイサ村、ハミーディーヤ村、アジュラフ村、ナブア・サフル村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(9月30日付)によると、シャンダーヒーヤ村、ジバーブ・ハマド村、ダブアト・ムライハ村、ウンム・リーシュ村、ズマイミール村、ムシャイリファ村などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(9月30日付)によると、タマーニア町、ハーン・シャイフーン市、カフル・アイン村、タッル・トゥーファーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(9月30日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、運マール地区、工業地区、ハウィーカ地区、マリーイーヤ村、ムーハサン市、ジュダイド・アカイダート市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 30, 2014、AP, September 30, 2014、ARA News, September 30, 2014、Champress, September 30, 2014、al-Hayat, October 1, 2014、Kull-na Shuraka’, September 30, 2014、al-Mada Press, September 30, 2014、Masar Press Agency, September 30, 2014、Naharnet, September 30, 2014、NNA, September 30, 2014、Reuters, September 30, 2014、SANA, September 30, 2014、UPI, September 30, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:アサド大統領がイラン国家安全保障最高評議会事務局長と会談(2014年9月30日)

アサド大統領は、ダマスカスを訪問中のイラン国家安全保障最高評議会のアリー・シャムハーニー事務局長と会談し、「テロとの戦い」への対応などについて意見を交わした。

会談では、国際法に則した「テロとの戦い」や、国際社会による協調の必要が確認された。

SANA(9月30日付)が伝えた。

SANA, September 30, 2014
SANA, September 30, 2014

AFP, September 30, 2014、AP, September 30, 2014、ARA News, September 30, 2014、Champress, September 30, 2014、al-Hayat, October 1, 2014、Kull-na Shuraka’, September 30, 2014、al-Mada Press, September 30, 2014、Naharnet, September 30, 2014、NNA, September 30, 2014、Reuters, September 30, 2014、SANA, September 30, 2014、UPI, September 30, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:民主統一党党首、トルコによるクルド人への武器供与阻止を非難(2014年9月30日)

西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のサーリム・ムスリム共同党首は、ロイター通信(9月29日付)に、ダーイシュ(イスラーム国)を撃退するために武器支援が必要と述べるとともに、さもなくば、アイン・アラブ市でダーイシュが虐殺に及ぶと警鐘を鳴らした。

ムスリム共同党首は「戦車や迫撃砲に対抗する人々に武器を供与することを、支援可能なあらゆる人に求めているが、誰も何もしない。多くの人々が死んでしまうだろう…。欧州、米国にメッセージを送ったが、障害があるように思う…。トルコなど一部の国が、これ(武器支援)を阻止している。なぜならこれらの国は、クルド人が自衛のための力を得ることを望んでいないからだ」と述べた。

また「(アイン・アラブ市一帯で)激しい戦闘が行われている。クルド人戦闘員は虐殺を回避するため、持てるすべてをもって自衛を行っている…。しかし、ダーイシュが市内に入れば、すべてを破壊し、人々を虐殺するだろう」と付言した。

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アイン・アラブ市で活動するシリア・クルド国民評議会(シリア革命反体制勢力国民連立)は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うための民兵を組織すると発表した。

ARA News(9月30日付)が伝えた。

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クッルナー・シュラカー(9月30日付)によると、アレッポ県南部、イドリブ県南東部、ハマー県北東部の部族長(ハッダーディーン部族、マワーリー部族)が共同声明を出し、「スンナの民部族軍事連合」の名で民兵を統合し、イスラーム法の遵守とアサド政権に対する武装闘争を行うと発表した。

AFP, September 30, 2014、AP, September 30, 2014、ARA News, September 30, 2014、Champress, September 30, 2014、al-Hayat, October 1, 2014、Kull-na Shuraka’, September 30, 2014、al-Mada Press, September 30, 2014、Naharnet, September 30, 2014、NNA, September 30, 2014、Reuters, September 30, 2014、SANA, September 30, 2014、UPI, September 30, 2014などをもとに作成。

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